2005年02月23日 (水)

ボノ、ノーベル平和賞候補に

ボノがノーベル平和賞にノミネートされるのは2003年に続いて2度目の出来事。

U2のボノがノーベル平和賞候補に

これはボノにとっては“キング・オブ・偽善”の称号であり、それは何も悪い意味ではなくて、偽善も突き詰めれば本物になるということです。実際、大衆のニヒリズムに晒されながら、ここまで堂々と青臭い渇愛を叫べるというのは、それが世界有数のバンドのフロントマンであればこそ並大抵のことではないし、それ自体が偉業、或いは希有な現象と呼べるほどの、胆力の要る作業だと思います。まあ、言い換えれば面の皮が厚いということかもしれませんが。

いずれにせよ、最近頓に“政治バンド”といった揶揄が聞こえてくるU2ですが、しかし、彼ら以外にこんな芸当を実現出来るロックバンドというのは見当たらないので、まさに孤高の存在と言えるのではないでしょうか。まあ、表現と煽動は紙一重であり、極端なオピニオンに偏り過ぎると一瞬のうちに白けてしまうので、これが彼らにとって名誉となるか皮肉となるかは、今後の活動と、そのバランス感覚次第です。

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