わーい、体重が50kgになったよ
Posted by ramhorn05j
私は公称で身長が170cmちょっとあるんですけれども、ようやく体重が50kgになりましたよ。よっしゃ！ん？減ったんじゃありませんよ、増えたんです。
過日にはこうして晴れてインターネットに自身のブログを構えることも出来た訳ですし、良い機会なので、ちょっとだけ私の病気について説明しておきましょうか。まあ、ここは私自身が後で読み返す為の備忘録みたいなもの（兼用）でもありますから、余計なこととは言わずに、ね。
自律神経失調症
さて、言うは易しですが、私の持病はいわゆる「自律神経失調症」というやつです。その名の通り、例えば内臓運動であったり、体内時計であったり、そういった自律神経の働きを失調する心身症の一種です。なんだ大袈裟なと思われるかもしれませんが、なかなかどうして、この病気にはピンからキリまであって、私の場合はかなり症状が重く、日常生活に支障を来すレベルの病状を抱えているのであります。
まず、厄介なのが種々の合併症を併発している点。例えば、この手の心身症でよく見られる摂食障害であったり、睡眠障害であったり、将又、社会不安障害であったり、パニック障害であったり。かと思えば、思うように声が出せない、字が上手く書けない、抑鬱傾向、といったものまで、実にバラエティに富んだ様々な症状があります。広義には精神疾患と呼ばれるものですから、元々のメンタルの持ち様に左右される上に、精神的なストレスに起因するものが多いんですね。
しかし、私はそれらを引っ括めた上で、「自律神経失調症」という診断に直接起因する症状がかなり重く、主に内臓に来るパターンでして、吐き気や腹痛が酷い（もしくはそれに伴う便秘、下痢のスパイラル）。特に吐き気ですね。偏頭痛持ちの方は分かるかもしれませんが、重度の吐き気に襲われた時には、それこそ横たわったまま起き上がることも出来ませんし、食事や水分を摂ることすらままなりません。
で、この病気とはもうかれこれ10年位の付き合いになりますが、心身症というくらいですから好不調の波があります。調子が良い時には、ほぼ日常生活には支障なく体も動かせますし、2〜3年前まではごく普通にアルバイトで生計を立てる生活もしていました。でも、例えば、家庭、職場での人間関係、仕事上の悩みといったような環境的な因子も影響してくるので、なかなか一筋縄では行かないんですね。いくら自らを律し、自己管理し、コントロールしようと思っても、目に見えない肉体的、精神的な負担によって、いとも簡単に症状が悪化してしまう。ある意味では完治しない病気と言えるかもしれません。
最悪期
それが、一気に絶不調の波に襲われたのが、丁度2〜3年前の春。恐らくはそれまでの無理が祟ったのでしょうが、歩くことすら出来ないほどの強烈な吐き気と腹痛から、食事や水分はほとんど摂取出来ず、しかし、上と下からはどんどん出て行くので、まあそれはそれは見る見る内に衰弱して行きました。最終的には、脱水症状を通り越して栄養失調のような感じに。
心療内科の処方による投薬や、エンシュアリキッド（経腸栄養剤。胃での消化を必要とせず、腸で直接吸収される飲料）の助けもあって何とか持ち直したのですが、まあ、ここまで重症化するのであれば、本来ならばしっかりと入院して集中的に治療しないと駄目なんですよね。でも、フィジカルはまだしも、上記のようにメンタルも多分に影響する病気なので、自閉気味なインプット（行動様式）が崩れると内側から症状が悪化してしまうこともある。なので、まあ、そこのところは有耶無耶というか、大目に見て貰ってというか、私が入院することを拒んでいる限りは、こうして自宅療養をしている、という訳なのです。
傾向と兆し
そこでタイトルに戻るのですが、それまでは体重が大体60kg前後ありました。若干痩せ形ですけど、中二病時代の反省から運痴なりに筋肉だけは熱心に鍛えていたので、大らかな胸板らしきものがあり、背筋は広くガッチリしていて、腹筋も割れ、なかなか逞しい体をしていたんですよ。それが、脂肪も筋肉も身に付いていたものは全て、一気に42kgまで落ちました。全盛期の面影はなく、もやしのような見るも無惨に変わり果てた姿には少なからずショックを受けましたが、そこから今日まで、少しずつ、ほんの少しずつ、歩んで来た努力の結晶が50kg。
今でも普通に食事を摂ることは難しいので、エンシュアリキッド様が手放せませんが、それでも長い年月を掛けてようやく50kgの大台まで辿り着きました。ちょっと時間が掛かり過ぎな気もしますが、遠回りでも、やっとここまで持ち直せたのだから、とりあえずは良かった（ホッと安堵の溜め息）───といったところなのであります。
