2005年05月04日 (水)

.Mac から消える Virex

Logo:Virex

パッケージ価格の値下げ、サイトリニューアルと、ここのところ動きのある.Macですが、肩を落とすニュースが一つ。

これまで.Mac加入者に無償で提供されていたアンチウイルスソフトVirexですが、サイトリニューアル後、Virexへのリンクはサイトの片隅に追いやられていました。これは、現在提供中のv7.5が、“Tiger”に対応していないことに伴う暫定的な処置かと思っていたのですが、どうやらそうではないようで、Virexの提供サービスそのものが打ち切られる模様。おまけに代替ソフトを用意する予定も(今のところ)無いという。あまりに一方的で、誠意のないアップルの対応。

Virexの開発元であるMcAfeeによると、ソフトそのものはv7.7で“Tiger”に対応する用意があるそうですが、肝心のアップルはというと「“Tiger”に対応する予定は無い」とそっけない返事。これまで.Macの目玉の一つ、正規の提供サービスの一環として喧伝されていたソフトが、事前に何の通達も無く、こうも突然に打ち切られるとは。“Tiger”を機に、自然消滅させる腹積もりだったのでしょうか。しかし、これではユーザーが路頭に迷うのは必至なのだけど、サービスプロバイダーとしての説明責任も果たさないのですか、アップルさんは。こういうところ、あまりにもカジュアル過ぎるというか、生涯ベンチャー的なネット文化にはいつまで経っても馴染めないなぁ。

さてさて、これではNorton先生からVirexにわざわざ乗り換えた意味がない。お布施とは言いますが、高いお金を払って.Macを利用しているのに、ユーザーに対してのこの仕打ちは何なんでしょうか。ちょっと酷いんじゃありません?それとも、v7.7がリリースされれば、またひょっこり.Macに戻って来たりするのでしょうか。そうなってくれれば幸いですが、サービス内容の変更に際しては一言あるだけでも違うはずなのに、こうも不誠実な対応ばかり続けていたら、本来囲えるべき潜在ユーザーも離れて行ってしまいますよ。

リンク:Apple Support Discussions

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