2005年08月01日 (月)

楽天市場が個人情報の管理体制を変更

楽天は、楽天市場の一部店舗から利用者の個人情報が流出した事件に絡み、個人情報の管理体制を変更すると発表しました。具体的には、楽天がカードの与信処理を代行し、店舗側には与信処理の結果のみを通知する「カード決済代行あんしんサービス」を11日から導入。更に最終的には、店舗とカード会社の直接契約の形でなく、楽天がカード会社と包括加盟契約を結び、与信処理や支払い処理を楽天が代行する「R-Card plus」へ移行するとのこと。また他にも、店舗側が利用者のメールアドレスを直接参照できないようにする「メールフォワーディング機能」を9月1日をめどに導入するそうです。

楽天市場が個人情報の管理体制を変更、カード番号を店舗側に非開示へ

私も楽天市場の店舗に個人情報を預けている人間の一人、今回の情報流出に際し、内心気が気でなかったのですが、今後、利用者のクレジットカード番号とメールアドレスが店舗側に渡されない仕組みになることで、少なくとも今現在よりは安心してショッピングが利用出来るようになりそうです。むしろ事が起こる前に、もっと早い段階でこの仕組みを導入して然るべきだったという気もしますが、しかし、最終的にコストを度外視して新たなセキュリティ管理体制を導入する姿勢を示したことで、建前上、対外的な部分では決定的に信頼を失うことはなさそうですね。

ただ、楽天には(悪名高きスパム爆撃にしても)それ以外の問題も多いので、Amazon.co.jpなど競合の台頭によって、今後、どのような舵取りを迫られるのか、不透明な部分もあります。

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