2005年08月30日 (火)

朝日新聞が虚偽の記事を掲載

朝日新聞・長野総局の記者が、総選挙の報道に絡んで取材を行わずに虚偽のメモを作成して報告し、その内容を含んだ誤った記事が朝日新聞朝刊に掲載されていたという。

「虚偽のメモ」で記者解雇 誤った記事、本紙が掲載

問題の記事は、8月21日付朝刊2面に掲載された「郵政反対派『第2新党』が浮上」と、同22日付朝刊3面に掲載された「追跡 政界流動『郵政だけでは勝てぬ』」。朝日新聞社は29日、取材先や読者の信頼を著しく傷つけたとして、この記者を懲戒解雇にするとともに、東京本社編集局長を更迭するなど編集幹部を処分しました。

ということで、完全に捏造された記事を朝刊に掲載してしまったとのこと。一体何をやっているのか、余りにもお粗末な顛末。朝日新聞というブランドの沽券に関わる由々しき問題であり、末端の記者を解雇して済む話ではない気がしますが、どこか当事者意識の欠けた他人事のような上記の記事に、大きな病巣を抱えているのでは……と、いち購読者としてはそんな懸念さえ頭を過るほど、勘繰る事尽きません。ただでさえ、ネット上ではKY事件の然り、長年テンプレの如く燻っているものがあるのに、それほどにもう随分と長い間、朝日新聞は彼方を迷走しているなぁ、という感慨が。

これは何も朝日新聞に限った問題ではありませんが、影響力の大きい、権威のある(とされている)メディアだからこそ、真摯にマスの自覚を持って、民主主義の信頼に足る記事を報道して貰いたいものです。

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