2005年09月21日 (水)

WRC 2005、第12戦ラリーGB

何とも痛ましい、WRC第12戦は大変なことになっていたのですね。モータースポーツが、ここでも常に死と隣り合わせの競技であることを思い出させる、不幸な事故でした。

WRC第12戦ラリーGB、レグ3のSS15で、プジョーのマルコ・マルティンがドライブする車両がコースアウトして木にヒット。ドライバーのマルコ・マルティンは無事でしたが、コ・ドライバーのマイケル・パーク(39)が死亡しました。この事故によってステージはキャンセルとなり、走行していない選手には時間措置がとられた上で、主催者はこの後の競技の続行を中止しました。プジョーはラリーGBからの棄権を表明し、総合3位につけていたマーカス・グロンホルムがリタイア。これに伴い、本来ならば総合トップに着けていたセバスチャン・ローブが優勝して年間王者となるところでしたが、死者の出たラリーでのタイトル獲得を望まず、故意にペナルティーを受けて3位に後退。その結果、2位にいたペター・ソルベルクが繰り上がって今季3度目の優勝となりました。

マイケル・パーク氏は即死だったそうです。彼とマルコ・マルティンとのコンビは、2000年、プライベーターとしてセリカをドライブして以来とのこと。03年にアクロポリスでマルティンが初優勝を挙げて以降、これまでに計4回の優勝を数えていたという。

今シーズンも残り4戦を残してのWRC撤退を検討しているというプジョーの動向も気になりますが、とりあえず第12戦に於けるローブとソルベルグの行動は賞賛に値します。悲劇的な事故が起こってしまったラリーGBにあって、ソルベルグが優勝する以外に誰もが納得し得る結末はなかったでしょう。

そして、改めて関係者の心中は察するに余りあります。マルコ・マルティンを筆頭に、そのショックは如何ばかりか、容易に推し量ることは出来ません。マイケル・パーク氏とそのご家族、関係者の方々に、心からお悔やみ申し上げます。合掌。

リンク:
ソルベルクが優勝 世界ラリー選手権第12戦

ARCHIVES

  • Browse All Archives [1746] »

RECENT ENTRIES