2005年09月23日 (金)

日産、年間国内販売、目標に届かず

日産自動車の04年10月〜05年9月までの1年間の国内販売台数が89万台程度となり、中期計画で目標としている「93万台」を達成できない見通しになったとのこと。

日産国内販売、目標に届かず、世界販売は計画達成

一方で、米国市場や中国市場などでは目標を上回る販売を記録したため、01年度実績より100万台増やすという全世界の年間販売目標359万7000台については、5万台ほど上回る見込みという。ゴーン社長は、「国内で目標達成できなかったのは失敗ではない。ベストを尽くした結果で、台数の伸びは業界トップだ」と強気のコメント。

全世界での年間販売目標は十二分に達成している訳で、部分的な目標未達がクローズアップされるのも、それだけ業績の回復率が突出している証であり、未だにカルロス・ゴーン社長の手腕に注目が集まっていることの証左なのでしょうか。国内の年間販売目標の達成はなりませんでしたが、継続して業界トップの伸び率を示しているのは事実なので、これが即ちゴーン社長の陣頭指揮、成長路線に陰りが見えて来たと判断するのは早計なのでしょう。

ただ、義理人情もない、時に非情とさえ言われるリストラ策を筆頭に、削れる部分はとことんまで削っている訳で、コスト圧縮による利益率の改善もいずれ頭打ちになることは確かですから、どこで見切りをつけるのかが課題になってくるのでしょうね。

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