2005年09月28日 (水)

ウインテル連合、HD DVD陣営に加勢

IntelとMicrosoftは、9月26日、次世代DVD規格「HD DVD」を支持するHD DVD Promotion Groupに加盟すると発表しました。両社は評価の結果、同規格が重要な基準を満たし、独自のアドバンテージを提供するとともに、現時点では唯一の有望なソリューションだと判断したとのこと。

IntelとMicrosoft、HD DVD支持を表明

IntelとMicrosoft、IT業界でデファクトスタンダードを担う二大企業がHD DVD陣営に加盟したことで、勢力図に少なからず影響があるでしょうか。しかし、一方で、大手コンピューターメーカーのDellやHPは引き続きBlu-ray Discを支持しているので、現時点では未知数な部分も多く、ごく早期の段階でどちらかが完全に駆逐されてしまうようなことはないでしょう。それは次世代規格の泥沼化を示唆するものでもありますが、それでも、ウィンテル連合のプレッシャーの前には構図が塗り替えられる可能性もあり、MacユーザーでありPlayStationユーザーでもあるBlu-ray Disc支持派の拙者としては複雑な心境です。

統一規格の擁立に向けた交渉が決裂となり、それに伴って今回、ウィンテル連合が動きを見せた訳ですが、これによって両陣営が完全に分断されてしまうことはなく、当面はハイブリッドなハードやソフトが流通することになるのではないでしょうか。緩やかな衰退の末の終息も、泥沼化による混乱も、消費者にとってはあまり有り難い話ではありませんが。

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