2005年10月01日 (土)

【ルーツを探る旅】完結編・ACMoA

Amazon.co.jp:アーマード・コア マスターオブアリーナ PS one Books

苦労の末、真人間にて「アーマード・コア マスターオブアリーナ」を制覇。「アーマード・コア」「アーマード・コア プロジェクトファンタズマ」と続いたアーマード・コアの原点を探る巡礼の旅も、これで無事、完結と相成りました。

ラナ・ニールセン、ナインボール、そしてレイヴンズネスト、キャラクターの際立ったキーワードが交錯し、全ての謎を解き明かしながら物語の終息へと向かう「ミッション」は、淡白な中にも地球暦と地下世界の本質が見え隠れする、一層ドラマチックなものでした。そして、「屈指の難易度を誇る」との評判も、決して伊達ではありませんでした。途中、思わずダレてしまうほどの「アリーナ」のボリュームは半端ではなく、ヘタレにとっては試練の連続。厳しい戦いの道のりを実力(操作技術)で勝ち抜いたとは言い難く、最終的に駆使した戦法は強力な武装と有利なステージに頼り切った卑怯なものでしたが、結局、“軸”や“サイティング”といったシステム固有の要素を最後までマスターし切れなかった私にプライド云々を語れる余裕はなくて、その一点突破にしか勝利の道を見出せませんでした。虚しくないと言えば嘘になるだろうし、達成感も恐らく半減でしょう。それでも、PSシリーズならではの軽快な操作感と、ケレン味溢れる爽快感が相まって、過ごした時間は有意義なものでした。

十年の歳月を経てトータル10作を数えるに至ったAC、今この時代に初代3部作をプレイしてみて思うのは、誇張のない心からの感服と、先達は偉大な作品であったという確信。そこには、PS2以降の近代ACには存在しない、技術の進歩と引き換えに失われた、眩いばかりの輝きがありました。今なお色褪せることのない魅力的な演出、レスポンス、フィードバック、そしてバランスは、私に大きなインパクトを与えると同時に、さらなる懐古を推し進めるに十分な手応えを感じさせました。紛れも無い傑作であるところのこの3部作は、プラットフォームを次世代機に移してもなお、AC史上のマスターピースとして、未来永劫、語り継いで行くべき罪作りな作品達です。

総括すると、特に個人的にお気に入りだと感じたのは初代とPPでしたね。

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殊勝なBGMと相まって、かの三次元空間が作り出す劇中の雰囲気は、「心地良さ」「気持ち良さ」という点で突出したものでした。もし、近作のACをプレイしていて、初代3部作を未経験な方がいらっしゃるのであれば、是非、この機会に体験してみることをオススメします。

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