2005年10月27日 (木)

F1、ノックアウト予選を導入、タイヤ交換も復活へ

26日、ロンドンでF1委員会が開催され、来季以降に向けた規則変更パッケージの話し合いが持たれました。その結果、来季公式予選の方式変更で基本合意に達したとのこと。来季は「ノックアウト」予選方式が導入され、また、タイヤ交換も復活する見込み。2008年に向けては、革新的な「ダブルリヤウイング」、スリックタイヤの復活が提案されたそうです。

【F1】来季またルール改正…予選勝ち抜き「ノックアウト方式」
来季タイヤ交換復活へ。2007年にもスリックタイヤ導入か

タイヤ交換の復活は素直に嬉しい。理路整然というのか工学的様式美というのか、システマチックなピット作業はモータースポーツのハイライトとしても大好物、これがあるだけでもレース全体のメリハリ、見栄えが違うものです。

一方で、同じく物議をかもした予選方式については、最近では「これはこれでいいかも」なんてすっかり現行方式に流されていたのですが、「速いマシン、速いドライバーが勝つ」という図式が見え辛いのも事実で、そういう意味ではスピードの原理に回帰する良い方向転換だと言えます。しかし、ここ数年は毎年のようにレギュレーション変更が実施され、混迷気味。大老はマシンのスピードを抑制することに躍起になっていた様子ですが、中でも2005年は、政治的にもその混沌ぶりを象徴するシーズンでした。ともすれば観客を一様に興醒めさせてしまう危険性を孕んだルールが二度と採用されないよう、願いたいものです。

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