2005年11月26日 (土)

惑星探査機「はやぶさ」、2度目の着陸に成功

地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワへの着陸を目指していた探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構は26日朝、「2度目の着陸に成功した」と発表した。試料採取装置が正常に作動したことも確認され、重要な目的だった表面試料の採取にも成功したとみられる。月以外の天体に着陸し、地球への持ち帰りを目的に試料採取するのは、世界初の快挙となる。

はやぶさ、2度目の着陸に成功 試料も採取した模様

幾つかのトラブルに見舞われ、一時は着陸に失敗したと報じられた「はやぶさ」。計画の続行そのものが危ぶまれたにも関わらず、根性で(違う)着陸に成功し、試料の採取にも成功していたのだという。正直、たかが日本発の宇宙探査計画が、ここまで底力のあるものだとは思いませんでした。着陸動作中の異常というのは甚大な問題だったと想像できますが、トラブルに自律的に対処し、再び通常のシーケンスが可能な状態にまで復帰させるという、高レベルの自律安定動作を実現させる制御システムは特筆に値します。月以外の小惑星への着陸と離陸、お持ち帰り目的での試料の採取は、世界初の快挙なんだとか。誇らしいじゃない喜ばしいじゃない、技術屋の皆様、おめでとうございます。

しかし注目はこの部分で、

はやぶさにかけられた経費は約127億円。7月に彗星(すいせい)へ弾丸を撃ち込むのに成功した米国の探査機「ディープインパクト」と比べると、半分以下の額になっている。

凄いなぁ。日本の予算の実情に見合った低コストも実現じているのですね。ちょっと見直しました。しかし、地球帰還は07年6月予定とのこと。随分と気の長い話だ。

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