2005年12月01日 (木)

「政府インターネットテレビ」の巻

今更「政府インターネットテレビ」というものを見てみました───と書き出したかったのだけれど、まあ予想は付きますよね。そうです、その実、見れませんでした。

要は特定の環境に依存したアクセシビリティ以外は考慮されていない凶悪なもので、一国の政府が提供するコンテンツでありながら、Windowsが無ければ動画を視聴することさえ出来ないという、ちょっと理解し難い仕様です。今回もMacユーザーは門前払いを食らい、問答無用で非国民にされてしまいました。

個人サイトであればまだしも、仮にも政府の情報発信機構が、特定のメーカーに依拠したサイトを公費で構築してしまう、これは一体どういうことだろう。そもそも愚痴をこぼし始めればキリがなくて、一連の電子政府にしたって、臆面も無くWindowsが必須とされる時点で何かが間違っている。単純に、Windowsに癒着するシステムにしてしまった方が管理運営が楽なんだろうことは理解できますが、そこは意地でもWeb標準を推し進めるのが政府としての立場であり役目なんじゃなかろうか。

行政府は、本気でWindows以外のパソコンが日本に存在しないと思っているんだろうなぁ。デファクトスタンダードなんて便利な言葉だ。というより、国が特定企業の製品に肩入れするというのは、考えてみれば実に空恐ろしい出来事。まるで国を挙げてのMicrosoftの販促活動です。

リンク:
首相動静、動画で紹介 政府インターネットTV

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