2005年12月06日 (火)

自動車ラリーの篠塚建次郎さんが引退

91年のWRCで日本人初優勝を遂げ、97年1月にはパリ・ダカールラリーで日本人初の総合優勝を果たした篠塚建次郎さんが、12月31日スタートの今回のパリ・ダカを最後に現役を引退することを発表しました。

20年以上に渡って世界の表舞台を走り続け、第一人者として一時代を築いた篠塚さんも遂に引退。私がこの世に誕生する遥かに以前から第一線での活躍を続けていた、歴史の生き証人のリタイア。人生の先輩の引き際としても、当然のように感慨深いものがあります。2000年のパリ・ダカで大クラッシュを演じ、再起を危ぶまれる程の大怪我を負った当時は大層肝を冷やしましたが、事も無げに復帰して見せた御大には、プロとしての、或いは人間としての底力を見せつけられました。溢れるバイタリティとチャレンジ精神に幾度となく脱帽させられ、常に羨望の眼差しの先にあった偉大なるドライバー。そんな篠塚さんももう57歳、世界の最前線を突っ走るには、いささか年を取り過ぎたのかもしれません。

お疲れ様でした。最後のパリ・ダカを、ラスト・ランを、どうぞ存分に楽しんできて下さい。

リンク:
自動車ラリーの篠塚、パリ・ダカで引退

ARCHIVES

  • Browse All Archives [1745] »

RECENT ENTRIES