「Xbox 360」発売
Posted by ramhorn05j
Xbox 360、発売2日間で約6.2万台を販売 〜 ソフトは『リッジ6』
エンターブレインは、マイクロソフトから2005年12月10日に発売された次世代ゲーム機「Xbox 360」の本体販売台数、及びソフト販売本数速報を発表しました(2005年12月13日)。
「Xbox 360」本体の推定販売台数は6万2135台、推定店頭入荷台数は約15万9000台とのこと。以下、同時発売となったゲームソフトの推定販売本数は、
1位:リッジレーサー6(ナムコ):2万9891本
2位:パーフェクトダークゼロ(マイクロソフト):1万4897本
3位:ニード・フォー・スピードモスト・ウォンテッド(エレクトロニック・アーツ)6842本
となっており、ソフトの装着率(全ソフト販売本数 ÷ Xbox 360本体販売台数)は、0.91本と発表されています。なお、2002年2月22日に発売された「Xbox」は、販売開始3日間での推定販売台数が12万3929台、ソフト装着率は1.45本でした。
「Xbox」の初動をも下回る、寒々しいまでの船出となった「Xbox 360」ですが、ここまで販売数が伸び悩んだ最大の理由は、キラータイトル「デッド オア アライブ 4」の発売延期だと見られています。ロンチタイトルの少なさ、貧弱さが手痛く響いたとはいえ、結果的には“Xbox 360=DOA専用機”といった印象をより一層強く確信させることになり、日本市場におけるXboxブランドの果たす役割が透けて見えるようです。そういった意味では「Xbox 360」の真価が問われるのは「デッド オア アライブ 4」が投入される12月29日以降、年末年始の売り上げ、ということになるのでしょう。
とはいえ、相変わらずの重量級の筐体や、先行して発売された海外での初期不良騒ぎ、また「Xbox」ソフトとの互換性問題など、多くのマイナス要因を抱えている「Xbox 360」は、初動の目論見を外したこの時点で、既に敗北の様相を呈していると言っても過言ではありません。ブランド志向が強い日本市場において、Xboxには「ニッチなコアゲーマー向きのハード」といった先入観が植え付けられており、大々的なプロモーションの結果をもってしても、その認識を覆すことは出来ませんでした。例えば、先代の「Xbox」は、競合ハードに比べて一回り高性能なことが確実にそういった層への求心力になっていましたが、市場で覇権を握っていた“みんなのゲーム機=PlayStation”が次世代機で同じ地平に立つとするならば、それすらももはや意味を成しません。訴求するのが必ずしもハード性能の底上げでないのなら、明確なアピールポイントを持つのは、ただ一社スタンスを異にする任天堂くらいでしょう。
また、日本市場では、「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」の両タイトルがハードの販売数を牽引し、勝ち負けを決定付けて来ました。それらが次世代機のシェア争いにどこまで影響力を及ぼせるのか、その神通力は健在なのか、動向を注視する必要はありますが、常識的に考えれば、この2大タイトルが「Xbox 360」に独占的に配給されることはまず考えられません。デベロッパーにいくら日本の有名メーカーが名乗りを上げたところで、Xboxは所詮は競争に敗れたハード。世間が抱く敗者のイメージを払拭することは困難で、それこそ「ドランゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」が独占供給されるなど画期的かつよっぽどのことが無ければ、凡そその立ち位置が覆ることはありません。Microsoftとしては、何よりもそのポジションをひっくり返す為に圧倒的な普及台数を必要とした訳ですが、スタートダッシュに失敗した「Xbox 360」にそのエネルギーはなく、イメージの固定化を更に促進させるデフレスパイラルに陥っている状態です。
「Xbox 360」のマイナス要因、止めとなったのは、今回巷を賑わせた騒動。
Xbox360:「HD」規格の次世代DVD採用機発売へ
マイクロソフト、「Xbox 360にHD DVDドライブ搭載」報道を否定
Microsoftが、HD-DVD規格の次世代DVDを搭載した新型「Xbox 360」を来年にも発売する方針を固めたという内容で、毎日新聞などが報じたものですが、一旦記事が削除されるなど、憶測を呼んだ曰く付きの一件です。Microsoftは即日否定のコメントをリリースしましたが、
「次世代DVDドライブを搭載したXbox 360を発売する予定は今のところない」
随分と含みのある言い回しで、解釈の難しいアナウンスです。ただ、いずれにしても、火の無いところに煙が立ったとは考えられず、ガセにしてもリークにしても、仮にもお膝元である毎日新聞が取り上げるのだから、よっぽどのことでなければ道理が通りません。しかしながら、元々Microsoftは、発売前にDVDドライブのバージョンアップを示唆していたといいますから、発売は確定的なものなのでしょう。
今回の騒動は、以前の「PS2」互換性問題などと同様、消費者の感情を蔑ろにしたもので、縮小傾向にあるゲーム業界にとっては、下手をすれば買い控えを招くなど、打撃を被り兼ねない出来事です。それでなくとも、過当な次世代機競争は、3社共倒れを誘発する危険性すら孕んでいます。しかし、こういった騒動が有ろうと無かろうと、いくらMicrosoftが膨大な資金を投入して市場を揺さぶろうとも、“コア向け=敗者”といったイメージが定着してしまった日本では、かつてのセガハードがそうであった様に、Xboxが覇者となることは恐らく有り得ません。


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