2006年01月09日 (月)

Google in 2006 International CES

米国はラスベガスで開催されている世界最大の家電見本市「2006 International CES」にて、Googleの発表した新サービスが話題を集めています。

Googleは現地時間の6日、「2006 International CES」の基調講演で、マサチューセッツ工科大学(MIT)Media Labの100ドルPCを用いたGoogle PCの存在を明らかにし、ソフトウェアの簡単インストールツール「Google Pack」の提供と、動画コンテンツを有料配信する「Google VideoStore」の開始を発表しました。

Google Packは、専用ツール「Google Updater」を使い、クリック操作のみでGoogleのWebサイトから簡単にソフトウェアがインストールできるというもの。現在の対応システムはWindowsのみですが、既にサイトが開設されています。

「Google Earth」「Google Desktop」「Picasa」といったGoogleのソフトウェアに加えて、ブラウザ「Firefox」、スパイウェア対策ソフト「Ad-Aware SE Personal」、ウイルス対策「Norton Antivirus 2005 SE」6カ月無料版などもGoogle Updaterでインストールできる。また、新たに提供された動画プレーヤー「Google Video Player」もGoogle Updaterでインストール可能だ。

また、Google VideoStoreは、コンテンツプロバイダーがGoogleを通じて動画コンテンツを販売できるサービス。全世界からアクセスが可能ですが、プレミアムコンテンツの購入は米国のみに限定される予定とのこと。また、DRMのかかっていないコンテンツに限り、データを変換してiPodやPSPで再生することが可能です。すでにNBAやCBS、SONY BMG、Greencine.comなどがコンテンツ提供に名乗りを上げているという。

CBSの番組は1ドル99セントから購入可能。スタートレックやNBAの試合映像なども配信する予定だという。

コンテンツ数は3,000タイトルを揃え、いずれも最初の30秒は無料で視聴できる。また、再生には新たに提供されたGoogle Video Playerを利用する。

大きな勝負に打って出たGoogle。Google PCに関しては、MIT Media Labの100ドルPCそのものなので特に言及はしませんが、注目はやはりGoogle VideoStoreでしょうか。恐らく諸権利の問題から販売チャンネルが限定されているものと思われますが、iTMSのビデオ販売とは真っ向から競合する形となります。世界各国にサービスを展開している分、iTMSにはまだ一日の長がありますが、先行している各社はAppleとて例外ではなく、Googleの一手が大きなプレッシャーになることは間違いないでしょう。肥大するGoogleが、最近、ちょっと恐ろしいですね。

リンク:
100ドルPCをGoogleが世界に広めたい──Google基調講演 (1/2)
Google PCは本当だった──「?」
Google Video、ビデオコンテンツ販売ストア立ち上げ

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