2006年01月11日 (水)

Apple、「iWork '06」と「iLife '06」を発表

Appleは、プロダクティビティソフトウェアスイートの最新版「iWork '06」と、デジタルライフスタイル統合アプリケーション「iLife」の最新バージョン「iLife '06」を発表しました。11日より受注を開始し、2月より順次出荷を開始するとのこと。

「iWork '06」は、ワープロソフトの「Pages 2」とプレゼンテーションソフトの「Keynote 3」を含んだオフィススイートアプリケーション。付属するテンプレートが増えている他、新たにスプレッドシートのような計算式を持つ表を挿入する機能、テクスチャを備えた3Dグラフ作成機能、シェイプ作成機能などを追加し、大幅な機能強化を図っています。価格は8,800円。対応OSはMac OS X 10.3.9または10.4.3以降、対応機種はPowerPC G4 / G5及びIntel Core搭載Mac。

「iLife '06」は、フォトライブラリソフト「iPhoto 6」、動画編集ソフト「iMovie HD 6」、DVDオーサリングソフト「iDVD 6」、音楽編集ソフト「GarageBand 3」に加え、新たにWebサイトやBlogなどを作成 / 公開可能な「iWeb」が統合されるマルチメディアアプリケーションソフトの最新版。価格はこちらも8,800円。対応機種はPowerPC G4 / G5及びIntel Core搭載Mac。対応OSはMac OS X v10.3.9以降で、Mac OS X v10.4.4推奨。

まず、ホームユースとしては、Podcastingの為に大きく進化した「GarageBand 3」に目を見張ります。恐らく今回の「iLife '06」の中で最もエキサイティングなツールでしょう。また、フル活用できる環境にないのが惜しいくらい、フォトビューアの発展系「iPhoto 6」も手堅い。総じて完成度の高いコンプリートパッケージに仕上がっている「iLife '06」ですが、しかし、個人的には「iLife」とシームレスに連携する「iWork '06」が、意外にもそこそこ魅力的。ワークフローの恩恵を直接享受する場面は少なそうですが、趣味で1本持っていても良さそうなアプリケーションです。

一方、「iLife '06」に新たに追加された直感的なWebソリューションソフト「iWeb」ですが、その展開先である肝心の.Macに関しては大規模なアップデートは行われていない様子で一寸残念。ディスク容量の拡張も、CMSの提供も大変結構ですが、基幹のサービスとしてユーザーを繋ぎ止めておくには、充実したオプションとセキュアで安定したサービスの供給こそが、何より求められています。

リンク:
アップル、表計算機能などを強化した「iWork '06」
アップル、Web共有を強化した統合ソフト「iLife '06」

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