2006年02月03日 (金)

「ASAHIパソコン」が休刊

昨今、PC・IT系の雑誌は休刊・廃刊が相次ぎ、寒風が吹き荒んでおります。そんな中、88年10月創刊の老舗「ASAHIパソコン」も休刊が決定したとのこと。以下、全文引用。

●休刊のお知らせ●
ASAHIパソコンは二月二十八日発売の三月十五日号で休刊させていただきます。今お手にとられている号を含めて、あと三号でひとまず終わりです。
ASAHIパソコンの創刊は一九八八年十月で、私は翌八九年八月に編集部に加わりました。パソコンはNECのPC-9800シリーズが全盛、主流CPUは80286で、外付けハードディスクが80MBで十五万円くらいで、一太郎はVer.4でした。ウィンドウズは2.0で、ITなんて言葉はなく、インターネットではなくパソコン通信を2400bpsのモデムでやってました。
機械のほうは毎年何十倍と速く、賢くなっているのに、人間の進歩は遅々たるもの、雑誌ももっと速く変わっていかなければならないわけですね。ひとまず本誌の使命は果たした、と判断いたしました。
十八年間ありがとうございました。もうしばらくお付き合いください。

六代目にして最後の編集長 勝又ひろし

★てれびまにあ:「ASAHIパソコン」休刊のお知らせ

我が家にやって来た記念すべき初のパーソナルコンピュータは、祖父が仕事用に購入したシャープのMebiusノート。PowerBook G4をポチッとする半年程前だから、2000年とか2001年とかの話です。その頃の私は、パソコンに関してはまるっきりの素人、初心者でありましたから、必要な知識を学び、情報を収集する為に、この「ASAHIパソコン」を毎月手に取っておりました。個人的にMacの購入を決心してからは、必ずしも役立つトピックスばかりではありませんでしたが、貴重な情報源として、一時の間、お世話になりました。

私のパソコンワークの基礎を築いたと言っても過言ではない「ASAHIパソコン」も、18年という歴史を以てその使命を果たしたとのこと。PC・IT系の雑誌は、極端なコンセプトに特化したもの以外はやがて駆逐淘汰されるという話です。かくも情報の氾濫するネットワーク時代に、紙媒体の在り方を考えさせられます。

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