2006年02月10日 (金)

PS2「大神」テーマソングが決定

クローバースタジオの新規オリジナルタイトル「大神」。4月20日に発売を控え、現在製作は大詰めを迎えていますが、ここに来て主題歌についての情報が出回っています。

タイトル未定(PS2ゲーム「大神」テーマソング)

e-hon CD / 4つのL / 平原綾香

3月22日に発売される平原綾香さんのニューアルバム「4つのL」に収録予定の「Reset」がテーマソングとして記載されています。

とまれ、昨今のゲーム業界は、タイアップと称して著名なJ-POPアーティストを起用し、相乗効果で初動を売り抜ける戦略が流行っていますが、あまり印象が宜しくありません。そもそも、彼らを前面に押し出すことで、一時的な宣伝効果は得られても、ゲーム本編のイメージアップに結び付くことがあるのでしょうか。むしろ、洋画のEDロールで突如として鳴り響くJ-POPが余韻をぶち壊していくように、作品の世界観を破壊し兼ねないリスクを抱え込んでいるだけに見えます。最近では、それが却ってゲームの出来が悪いことへのネガティブ・スパイラルさえ生んでいて、大衆への訴求を名目とした頓珍漢なマーケティングが悩ましい限り。メーカーと消費者との嗜好のギャップというよりは、メーカーサイドの安易なビジネスが透けて見えることに危惧を覚える一方、何より、その予算を少しでも本編の製作分に充てて頂きたいと思うのがいちゲーマーとしての人情です。

しかし、まさか「大神」までもが……という、少々の驚きと落胆の気持ちがまずあり、それもそのはずと、ゲームの素性に惚れ込んでいたからこそのファンの中に主題歌を求めていた層が一体どれだけいるのだろうかと。“和”を基調とする「大神」の作品性、或いは雰囲気に平原綾香のカラーが合致するとは思えず、一抹の不安が過ります。稲葉プロデューサーは、いっそミスマッチの妙味でも楽しめと考えているのかもしれませんが、クローバースタジオはただでさえ会社存続の危機が囁かれているご時世、こんなところに余興を仕掛けていて大丈夫なんでしょうか。「大神」は斬新なゲームではあっても、大きな売り上げを期待出来る大作系タイトルではありません。もっと有用な宣伝方法、予算の振り分け方があると思うのだけれど。

でもま、むしろタイアップを呼び込むことで開発資金を助成しているケースもある様ですし、空気さえ読んでくれれば何でもいいや。

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