2006年03月23日 (木)

WBC決勝戦が43.4%の高視聴率を獲得

日本テレビ系で21日に放送された「ワールド・ベースボール・クラシック」決勝、日本 - キューバ戦の視聴率がビデオリサーチから発表されました。関東地区は平均43.4%、関西地区でも平均40.3%を記録。瞬間最高は王監督胴上げの場面で、午後2時58分の56.0%。平均視聴率43.4%は、現行調査法となった77年以後、プロ野球番組史上3位となる数字とのこと。

世界一王監督胴上げ…その瞬間56%

アメリカの都合に振り回され、メジャー選手の大半が参加を辞退するなど、その意義も含め、盛り上がりに欠けることが指摘されていたWBCですが、終わってみれば、少なくとも日本では大成功。このご時世に、大晦日の紅白歌合戦をも上回る凄まじい視聴率を叩き出しています。当初より興味がなく、決勝も“うっかり見逃した”程度の関心度だった私ですが、そこは腐っても野球か、やはりこの国でベースボールは体育会系を超えた国民的スポーツなんだなぁ、と実感した瞬間でもあります。勝因は幾つかあると思いますが、大会を盛り上げる為に積極的なアピールを続け、ヒール役をも買って出たチームリーダー・イチローの存在と、また復活の準決勝進出、韓国との因縁対決など、二転三転したドラマティックな展開も冥利に尽きると思います。

ただ、この結果によって今後、民放各局が「野球人気が復活した」と判断してしまうと、また厄介なことに。せっかく良心的になってきた野球中継の編成が、巨人戦の増強から、やがて放送延長復活へと繋がってしまうことを何より心配しています。

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