2006年03月24日 (金)

アニメ「怪 〜ayakashi〜」最終回

Amazon.co.jp:元ちとせ / 春のかたみ

老舗、東映アニメーションが贈る真冬のクラシックホラーオムニバス「怪 〜ayakashi〜」。なかなかユニークな企画だったと思います。虫食い状態での視聴でしたが、時間が合えばチェックしておりました。

「怪 〜ayakashi〜」の最終編を飾った「化猫」の特徴は、浮世絵の艶やかさを、デジタル技術によって発展させたインパクトのあるビジュアル。しかし、奇抜なセンスを用いながらも、エピソードそのものはおぞましさと不条理さが凝縮された古典的な寓話に仕上がっており、儚い哀愁系の怪談として、切なさ、悲しさ、やるせなさに、不覚にも思わず込み上げて来るものがありました。珠生と猫との終生の絆が唯一と言っていい心の救いでしたが、ただ、冷静に考えてみればこの一編、見せ方としてはかなりあざとい手法を用いたアニメーションなので、術中に嵌ってしまったことがちょっと悔しい。一方で、世間では「巌窟王」ばりの斬新な映像が受けたのか、“二の幕”はアニメファン以外の層も取り込み、「ノイタミナ」枠過去最高となる5.0%の高視聴率を記録しています。

【NEWS】「化け猫」の視聴率

個人的には、エピソード2「天守物語」が好きだったかなぁ。OPテーマを飾ったライムスター「HEAT ISLAND」、同じくEDテーマの元ちとせ「春のかたみ」も非常にクールで、独特の世界観に彩りを添えていました。

リンク:怪 〜ayakashi〜

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