2006年04月01日 (土)

日テレ「闘牌伝説アカギ」最終回

闘牌伝説アカギ:第26話「狂気と闇と…」

時は現代、夜の闇に浮かび上がるのはアカギのシルエット……

「伝説の代打ち・赤木しげる」の物語を締め括るのは、悪魔じみた狂人と呼ばれたアカギと、昭和の怪物鷲巣の対決。透明な牌を使用する斬新な「鷲巣麻雀」の駆け引きも、終盤は冗長さが目立ち、やや尻すぼみだった感があります。期待された結末も、アカギの勝利を暗示するだけに留まる、含みのある終わり方。エピローグとしてはいっそ綺麗な幕引きだけに、拍子抜けと言えば拍子抜けです。ただ、原作でもまだ対局に決着は付いていないそうなので、区切り方としてはこれで正解だったのでしょう。原作の専売特許である「ざわ…ざわ…」が映像で見れただけでも満足です。

迫力ある骨太な演出と作画、魅惑のフレーズと不敵なアカギのキャラクターで、観る者を惹き付けてやまなかった「闘牌伝説アカギ」。麻雀のルールなど露程も知らない私でさえ、その魅力にすっかり取り憑かれておりました。映像のクオリティは押し並べて高く、最後の最後まで緊張の糸を途切れさせることのない日テレ深夜枠の“逸品”に相応しい仕上がり。「はじめの一歩」同様、後日のスペシャル放送を期待したいです。

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