2006年04月28日 (金)

コーエー、ゲームレンタル事業「RentaNet」を発表

コーエーグループのコーエーネットが、ゲームレンタル事業「RentaNet」を2006年5月下旬から開始することを発表しました。

コーエーがゲームソフトのレンタル事業をスタート!

現時点での想定価格は以下の通り。

・ニュー(発売後1〜3ヵ月)
4泊5日レンタル:2700円〜2800円
1ヵ月レンタル:5000円

・スタンダード(発売後3ヵ月〜1年)
4泊5日レンタル:880円
1ヵ月レンタル:3700円〜3800円

・クラシック(発売後1年以上)
4泊5日レンタル:500円以下
1ヵ月レンタル:未発表

新たな収入源を模索するコーエーは、果たして、ゲーム業界のTSUTAYAを目指すつもりなのでしょうか。しかし、まずそのべらぼうに高額な価格設定に言葉を失います。例えば、新作の場合。ゲームはクリアまでに要する時間がタイトルによって異なり、数時間から場合によっては数十時間と振れ幅が大きい。常識的にクリアするまでを1プレイと考えれば、1週間という時間制限はこの金額をほいほいと出せる様な学生層や社会人層にこそ厳しく、どの道このレンタル価格なら、発売日に新品を購入してクリア後に売却した方が遥かにお得。「ゲームは消耗品」という考え方に乗っ取ったプランなのでしょうが、そもそもゲームというメディアはレンタルには不向き。そんな中で、CDやDVDと同じマトリクスを踏襲した一律時限式のレンタルという時点で、このモデルには見所がありません。

仮に、旧作の「お試しレンタル」としての位置付けなら需要を見出せるやもしれませんが、しかし、どうにも中古市場を含めたエコシステムに関しての現実が見えていない素案で、この事業にはどだい無理があると感じます。メーカーやクリエイターへの収益還元を考えるならば、まず中古販売について販売店との関係を再構築し直すことから始めるべきです。

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