2006年05月11日 (木)

SAF1 - 井出有治選手のスーパーライセンス取り消し

国際自動車連盟FIAが、今季からF1シリーズに参戦しているスーパーアグリF1の井出有治選手(31)のスーパーライセンスを取り消すことを決定し、日本自動車連盟JAFを通じ、本人側に通達したことが明らかになりました。井出選手にはスーパーライセンス再取得の可能性が残されていますが、同シリーズへの復帰は難しいと見られています。

Photo:井出有治

ヨーロッパGP開幕直前に、FIAの通達に従う形でレギュラードライバーの座を失った井出選手。にも関わらず、一部メディアの報道では、スーパーライセンスの剥奪すら決定的であると言われていました。シーズン中のスーパーライセンスの取り消しは、前例のない事態です。直接的なきっかけになったのはサンマリノGPでの接触事故ですが、それを勘案してもなお厳しい判断だと言えます。大袈裟に言えば、これはイコール国内のトップカテゴリーとされる「フォーミュラニッポン」がFIAから“失格”の烙印を押されたということでもあり、国内からF1へ通ずる道が閉ざされてしまうことをも意味します。日本のレース関係者にとっては衝撃的な出来事ではないでしょうか。「危険なドライバー」「世紀のダメドライバー」など、不名誉なレッテルを貼られてしまった井出選手には同情を禁じ得ませんが、これがきっかけで「日本のレースを認めない」という気運が高まるとすれば、事態を憂慮せざるを得ません。

リンク:
本当に剥奪?どうなる井出のスーパーライセンス
井出、無念!やはりスーパーライセンス取り消し!
スーパーアグリ、FIAより井出のスーパーライセンス取消を受ける(プレスリリース)

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