2006年05月28日 (日)

本日の仮面ライダーカブト(05.28)

第18話

Photo:仮面ライダーカブト:第18話

さらばゴン惜別編後編。「とにかく泣ける!」という大袈裟な宣伝文句に期待してしまうと肩透かしを食うこと間違いなし。が、どうしてこんなにも切ない物語。

「ねえ、大介。ずっと私の手、握っててね……絶対放さないで……!」
「それは無理だろ」

ゴンを巡るカブトとドレイクの壮絶な闘い、そして、その果てに訪れた別れ。人が歩みを進める為に掴むべきもの、手放すべきもの……運命に翻弄されたとも言えるゴンにとって、たとえ相棒の記憶を失ってでも、平穏な日常を取り戻せたのは幸せなことなのでしょう。悲しみを押し殺す風間大介はこれで良かったと言います。彼なりの信条、美学を貫いた結末ではあっても、このえも言われぬ喪失感、去り行く姿は哀愁そのもの。しかし、それでもドレイクは輝いて見えました。

第17・18話のメガホンを取ったのは、風間大介登場編(第11・12話)を手掛けた田崎監督。冴える画作りとテンポの良さが一際印象的だった今回。欲を言えば余韻に浸る時間も欲しかったところですが、しかし、この2週に渡って繰り広げられた渾身の大作によって、「仮面ライダーカブト」に要求される水準がまた一つ上がったことは間違いありません。

リンク:仮面ライダーカブト(東映公式)

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