2006年06月07日 (水)

フジテレビ「PRIDE」放送中止、DSEとの契約解除へ

フジテレビは5日、総合格闘技イベント「PRIDE」について、主催のドリームステージエンターテインメント(DSE)の契約違反を理由に、今後の放送とイベント開催への関与を中止することを決定し、契約解除を通告したと発表しました。

フジテレビは5日、人気格闘技「PRIDE(プライド)」を主催するイベント会社との契約を解除し、番組の放送をすべて取りやめると発表した。10日に放送予定だった収録済み番組の放送も中止する。フジテレビ広報部は「放送を継続することが不適切な事象が、イベント会社内であったため。契約違反に該当するものだが、具体的な内容はコメントできない」としている。

<フジテレビ>人気格闘技「PRIDE」放送中止

10日に予定されていた「PRIDE 武士道11」の放送が中止される他、深夜の格闘技情報番組「SRS」も「PRIDE」から撤退。2003年より大みそかの定番となっていた「PRIDE 男祭り」は開催そのものが厳しい状況にあると見られています。

フジテレビがPRIDEと決別、放送中止
フジテレビ PRIDEから撤退

DSEは、週刊現代で暴力団との癒着が取り沙汰されており、訴訟騒ぎにまで発展していたと見聞しますが、裏社会との繋がりを問い質せば何もDSEに限った話ではないので、「PRIDE」だけが矢面に立たされている現状はアンフェアだと感じます。いずれにしても、格闘技ファンとして、高田延彦 vs ヒクソン・グレイシー戦以来の「PRIDE」ファンとしては、非常にショッキングなニュースです。どうせ無くなるのなら「K-1」の方を……と考える格闘技ファンも少なくないと思われますが、そう願ったところでどうしようもなく、後ろ盾を失った「PRIDE」は興行そのものが消滅しかねない状態です。

奇しくも、先の「PRIDE GP 2006」で藤田和之選手が復帰した矢先の出来事。「人類最強」の旗元にPRIDE王者を目指していた選手たちは、今後「K-1」系の興行に流れることになるのでしょうか。いずれにしても、地上波ではもう「K-1」系の格闘技番組しか見られなくなる訳で、その絶望感は大きい。試合前に流れる佐藤大輔謹製の名物、“PRIDE煽りV”が見れなくなるというだけでも、そりゃあまりにも寂し過ぎます。

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