2006年06月12日 (月)

2006F1世界選手権、第8戦イギリスGP決勝

ヨーロッパラウンド前半戦の締め括りはモータースポーツ発祥の地イギリス。ドイツW杯への対応から変則的なスケジュールが組まれた決勝は、猛暑となったシルバーストンサーキットから。

ルノーエンジニアに曰く「スーパーなドライバー」と言わしめるアロンソがとにかく強い!勝利への貪欲さを見せる一方で、そのドライビングは精密機器の如く、石よりも鉄よりも堅い。冷静沈着にして正確無比、解説陣にも驚異的と賞賛される走りでライバルを圧倒しました。チャンピオンシップに意欲を見せる皇帝M.シューマッハも、伏兵ライコネンも、まるで寄せ付けない完璧なレース運びでポール・トゥ・ウィン。マシン、ドライバーと、総合的なパッケージの真価が試されるサーキットで、その完成度の高さを見せつけています。昨シーズンの青臭さがナリを潜め、最近ではめっぽう風格が漂うアロンソですが、特に表彰台での充実した表情が印象的でした。今季早くも5勝目、ちょっと手が付けられない感じです。

一方、山本左近の加入も話題となったスーパーアグリF1は、第3戦オーストラリアGP以来のW完走。フリー走行では痛恨のクラッシュを演じてしまった琢磨も、Tカーで精一杯の仕事を果たし、一安心といったところ。ライバルチームであるミッドランドとは、また若干タイム差が開いてしまっていますが、サードカーも搬入され、ようやく本格的なレース体制が確立したと言っていいのではないでしょうか。新車の投入に向け、期待が高まります。

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