2006年06月26日 (月)

2006F1世界選手権、第9戦カナダGP決勝

北米2連戦初戦は、ブレーキに厳しいストップ&ゴーの高速サーキット、ジル・ヴィルヌーブ・サーキットから。地上波も生中継の週末は快晴となりました。

コンクリートウォールに囲まれた危険な特設コースはモナコとも並び称されますが、今回は特にタフなコンディションだった様です。圧勝が続く王者アロンソにとっても、験のいいグランプリではないので、決して楽なレースではありませんでした。しかし、前戦イギリスGPとはまた異なった特性が求められるというサーキットで、まるで速さを失わないルノーのマシン。そのウィークポイントの無さ、完成度の高さは驚異的と言えます。2度のセーフティカーが導入された波乱のレースを見事に制し、4連勝を挙げました。

唯一、アロンソに肉薄する速さを見せたライコネンですが、逆転なるか!という絶好のピットタイミングで、あろうことか右リアタイヤの交換に手間取るという痛恨のミス。この人は、自身がいかに最高の仕事をしても、詰めの一歩で、チームやマシンが足を引っ張ってしまい、結果が残せません。悔やんでも悔やみ切れないアクシデントが続く中で、もはやその負のスパイラルにすら慣れてしまった感のある薄幸のアイスマン、いと哀れなり。

一方、この週末の注目株、父親の名が冠されたサーキットで久々に気合いの入るヴィルヌーブは、入賞を目前にしてクラッシュ。ホームグランプリでポイントを獲得することは出来ませんでした。ただ、BMWザウバーはここ数戦好調が続いており、トップ4を狙うチームの中でも、今、最も勢いがあるので、焦らずとも結果は付いてきそうです。

スーパーアグリF1の琢磨は、ゴール直前までミッドランドのモンテイロの前を走行する活躍を見せていたものの、ファイナルラップでウォールにヒット。完走扱いとなりましたが、チェッカーを受けることなく、15位フィニッシュに終わりました。限界までプッシュしていた結果なので、このマシンでは仕方ないと思える反面、よもやミッドランド超えを果たせるかというレースだっただけに、悔しいですね。

なお、アロンソの優勝によって、ミシュランはF1通算100勝目を獲得しています。

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