2006年06月29日 (木)

フジテレビ「アテンションプリーズ」最終回

甘酸っぱい恋のお話を交えつつ、夢見るキャビンアテンダントの成長物語としては無難にまとまっていたフジテレビ「アテンションプリーズ」。1970年にTBS系で放送された同名ドラマの現代リメイク版ですが、フジテレビナイズされた作劇に、暑苦しいスポコンドラマの面影は感じられません。平均視聴率16.41%と、数字の方も無難に落ち着きました。

JAL全面協力の下に制作される一方で、お漫画な内容には否定的な意見もあるようですが、そこに突っ込んでしまうのは野暮というもの。“ヒロインの成長”以外の部分にフォーカスすると途端に薄味だった感は否めませんが、なまじリアリティを追求することで上辺を取り繕ったり、或いは虚飾を着飾ることで社会的なテーマをあれこれ詰め込まない分、物語の主題はスッキリとしていて、後味は爽やかでした。口当たりの軽いエンターテイメントとしてストレスを感じることなく楽しめる凡庸さと、フジテレビらしい潔さが感じられたのも好印象です。

“オトコ女”を明るく快活に演じた上戸彩を筆頭に、このドラマは特にキャスティングが絶妙だったと思います。訓練生として駆け上がる“三神組”の面々と、真矢みきさんを始めとしたキャビンアテンダント陣の対比が鮮やかでした。いやいや、最終回に迂闊にもウルッと来てしまったのは内緒です。最近、涙腺が緩くてかなわない。

リンク:http://www.fujitv.co.jp/AP/index2.html

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