2006年07月15日 (土)

2006F1世界選手権、第10戦アメリカGP決勝

北米2連戦最終戦アメリカGPはインディアナポリス・モータースピードウェイから。ミシュランボイコットの衝撃から1年、閑散としたスタンドがその余韻を物語る様です。

オープニングラップは、1コーナーでの多重クラッシュにより、マクラーレン2台の他、8台のマシンが早くもリタイアを喫することになった波乱の幕開け。完走わずかに9台となったサバイバルレースを危なげない走りで制したのは、落日の皇帝M.シューマッハでした。チームメイトのマッサも自己最高位を更新する2位表彰台を獲得し、今季初めてフェラーリがワンツーフィニッシュを飾っています。昨年、唯一決勝レースをドライブしたブリヂストンは、新たに持ち込んだ新構造のタイヤが抜群のパフォーマンスを発揮。ポイントリーダー・アロンソが5位と沈む中で、特にシューマッハはその恩恵に預かった形です。

しかし、この決勝は、とにかく琢磨のリタイアに尽きると思います。総じて好調だったブリヂストン勢にあって、琢磨も例外ではなく、順調に周回を重ねていれば、10位以内での完走が可能なレースでした。どちらに落ち度があったのか判断が難しい一方で、接触したモンテイロからは、当然の様に非難の言葉が続きます。セーフティカー開けのラップで、負わなくてもよいリスクを冒してしまった印象で、本人が「今シーズン最高の手応え」と語っていただけに、非常にもったいないレースとなってしまいました。

2週遅れのクリップ。

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