2006年08月01日 (火)

本日の仮面ライダーカブト(07.30)

Photo:仮面ライダーカブト:間宮麗奈

仮面ライダーカブト:「第26話」

狡猾な上級ワーム「ウカワーム」が登場し、物語は新展開へ。風のように颯爽と登場した風間大介に見せ場はなく、間宮麗奈の不気味さと圧倒的な能力ばかりが際立つ一方で、後半は一転して大味な超人バトルへ。荒唐無稽なトランスフォームでガタックエクステンダーが空を飛べば、安っぽいCG合戦は興醒めするには十分です。

遂に加賀美パパと対峙した天道様ですが、腹の探り合いでは明らかに分が悪い感じ。彼が「思ったよりも根が深い」と語る様に、持っているカードの数が違い過ぎるというのが実情でしょう。天道ファミリーの行動は全て想定の範囲内にあると見える加賀美パパの闇は深く、“掌の出来事”といった印象すらあります。一転して後半では、突拍子もなく神代剣が岬に擬態したワームに姉・美香の姿を重ねる傍ら、ピンチを背負う天道様は

「たとえどんな敵が相手でも俺はお前を守る!」

と渾身の台詞を一閃。初めて感情を剥き出しにする天道様の姿に、しかし、新鮮さ以上に違和感が先立つのは、脚本に理屈と密度がないからかしら。傑出したエピソードの積み重ねで自ずとハードルを引き上げた分、中弛みとも言える消化不良の第26話。

現時点で、間宮麗奈ことウカワームに辛うじて立ち向かえる可能性のあるのは“チーム田所”有するガタックのみ。天の道を往き、総てを司る男・天道様をしても、この上級ワームには歯が立ちません。そろそろパワーアップアイテムの影が見え隠れする時期です。

リンク:
テレビ朝日|仮面ライダーカブト

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