2006年08月08日 (火)

2006F1世界選手権、第13戦ハンガリーGP決勝

2006F1世界選手権第13戦ハンガリーGP、遂にホンダが悲願のF1第3期初優勝を飾りました。

これは全くもって予想外の出来事。Hondaにとっては14年ぶり、通算301戦目にして72勝目、ホンダワークスチームとしては39年ぶり3度目の快挙です。奇しくもこの日は、ホンダ創業者である故・本田宗一郎氏の命日の翌日で、ドラマを感じずにはいられません。“勝てない男”バトンにとっても、通算113戦目にして初めて手にしたドラスティックな勝利は、大きなターニングポイントとなることでしょう。ドライバー、チームワーク、戦略、そして運───全てのファクターが100%の力で結実したこの決勝、スタッフの苦闘が報われた瞬間には歓喜の抱擁と涙が……表彰台に流れた君が代は感動的でした。

Photo:バトン初優勝

さて、M.シューマッハの母国GP完全優勝から一転。予選では、アロンソとM.シューマッハが揃ってペナルティを受けるなど、波乱の幕開けとなった真夏の天王山ハンガリーGP。オーバーテイクが困難とされるハンガロリンクで、ウェット・コンディションに左右された決勝レースは、タイトル争いを繰り広げる新旧王者の追い上げに注目が集まりました。

オープニングラップから怒濤のジャンプアップを見せた両雄ですが、タイヤのマッチングに苦戦したM.シューマッハは4番手からズルズルと後退。一方、盤石の走りでトップを快走していたアロンソは、しかし、このままレースを制するかと思われた矢先に、痛恨のマシントラブル。昨年のハンガリーGP以来となるノーポイントに終わりました。結果的に、完走扱いとなったM.シューマッハが辛うじて1ポイントを獲得したことで、明暗の分かれた二人。一時25ポイントあった差は、これで10ポイントに。これはもしや、鈴鹿での逆転劇が見られるかもしれません。

スーパーアグリF1の琢磨は、前戦に続き、健闘の予選から。決勝では、ギヤボックスにトラブルを抱えたままスタートを迎え、その後もクラッチトラブルに苦しめられるなどタフなレースを強いられましたが、中盤まではミッドランドの2台に対してマージンを築くなど、ポテンシャルを感じさせる走りを見せ、「SA06」を初完走に導いています。トルコGPを前に、貴重なデータが得られたことは重要で、チームも彼も、今できる精一杯の働きを果たしていると言えるでしょう。

追伸、地上波のF1中継は、浜田雅功さんのレポートよりも山田優さんの胸元が気になって仕方がなかった!

リンク:
バトン、114戦目にして悲願の初勝利! ハンガロリンクに君が代が響き渡る
ホンダ「何事にも変えがたい喜び」
バトン「感謝しなければいけない人たちがたくさんいる」
中本STD「この勝利をきっかけに“ホンダスピリット”を伝えたい」
HRD和田社長「鈴鹿に胸を張って帰れるのが本当に嬉しい」
福井社長「新しい意味でのスタートが切れた」

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