2006年09月08日 (金)

PS3、欧州での発売が延期

ソニー・コンピュータエンタテインメントは、9月6日に記者会見を開き、次世代ゲーム機「プレイステーション 3」の量産計画が1カ月遅れたことを明らかにしました。Blu-ray Discドライブに用いる青色半導体レーザー・チップの量産が遅れている為。これに伴い、欧州での発売時期を2007年春に延期、国内での発売日出荷数は10万台の見通しとなりました。

【詳報:PS3量産遅れ】「リスクを取らなければイノベーションはない」と久多良木氏

日米ではあくまでも11月の発売を押し通すつもりらしいですが、量産の遅れは指摘されていたので、まあ順当な延期と言えるでしょう。年末までの出荷数が目標の1/10になるという致命的なマネジメントミスを犯したSCEですが、その価格設定と初期不良への懸念から、発売直後は様子見のユーザーが多いと予想されていたので、市場への影響は思ったより少ないかもしれません。

初回出荷台数を200万台、またその後の出荷台数も発表されたが、この件に関しても「もちろん、これはきちんと用意できると確認した上で発表した数字です。地震や盗難といった突発的な問題が発生する可能性もあるので絶対とは言えませんが、そういったトラブルさえなければ、まったく問題ない数字です。ですから、きちんとこの数を出荷しますので安心してください」と自信をのぞかせる。

E3 2006「SCEAプレスカンファレンス」:
やっとすべてを発表できた——SCE久夛良木健氏プレスイベント直後インタビュー

しかし、当初は2006年4月を予定していた発売が2006年11月までずれ込み、11月には200万台を必ず用意すると断言した割にはそれも叶わず、久多良木氏というのかSCEというのか、公式アナウンスの嘘、デタラメさが際立ちます。ソニーは、先日もノートパソコン用リチウムイオン電池のリコール問題を起こしたばかりで、ゴタゴタ続き。ブランドへの信頼が失われつつある大企業の凋落ぶりを象徴する出来事となりそうです。

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