2006年09月10日 (日)

本日の仮面ライダーカブト(09.10)

Photo:仮面ライダーカブト:第32話

仮面ライダーカブト:「第32話」

9月も初頭だというのに、早くも佳境を迎えたかの様な超展開。異常に密度の濃いエピソードを消化した第32話ですが、この果てしなく広がった大風呂敷の収拾をつけることは出来るのでしょうか。

シシーラワームに覚醒したひよりちゃんは、麗奈姐さんとZECTの包囲網に迫られ、窮地に陥ることに。追い打ちを掛けるのは天道様その人、非情に徹したカブトのライダーキックによって、彼女は無情にも粉砕してしまいます。しかし、全ては“大切なひよりを守る為”に天道様が仕掛けた芝居だった───ライダーキックの瞬間、ハイパーカブトが、ひよりちゃんを別のワームとすり替えていたのだ!未だ正体の知れないハイパーカブトと通じる天道様、しかし、その謎以上に、物語の伏線が、一つ、また一つと明らかになります。

「お前は俺の妹だ」

ひよりちゃんの正体が明かされたのに伴って、7年前の過去が、天道様の口から全て語られました。両親に擬態したワームに本物の両親を殺されたこと、その後、自らは天道家に引き取られたこと、そして当時、母親のお腹の中には新たな命が宿っていたこと……極端な話、「人類皆ワーム」でさえ通ってしまう「仮面ライダーカブト」の世界では、ひよりちゃんの両親がワームだったこと、天道様とひよりちゃんが兄妹であったこと、ここまでは想定の範囲内、ほぼ予想通りの筋書きと言えるでしょう。しかし、渋谷隕石の落下以来、天道様を突き動かしていたものは、第一義にとにかく「ひよりを守ること=生まれ得なかった妹に、人間としての平穏な一生を送らせること」であり、実に単純明快なものだった様です。尤も、ライダーベルトを手に入れた経緯といい、渋谷隕石落下前にワームが存在していたことといい、彼を取り巻くバックボーンにはまだ未解明な部分が多く、掘り下げる余地は十二分にあるでしょう。

それもそのはず、「AREA X」最奥部で拘束されていた鉄仮面の正体は、なんと天道様その人だったのだから!ワーム、人類、過去、未来、全てが交錯する、予想外の超シナリオはもう訳わかめ。極めつけは、「扉を開ければ眼前には砂浜が広がり、波打ち際で朽ちる三島」の図。一体どうなるカブト!

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仮面ライダーカブト:ストーリー

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