2006年10月01日 (日)

安倍新内閣が発足

自民党の安倍晋三総裁は26日、衆参両院本会議で第90代、57人目の首相に選出され、自民、公明両党連立の安倍新内閣が発足しました。戦後最年少52歳、初の戦後生まれの首相が誕生したとあって、イメージ的には非常にフレッシュな印象です。

安倍内閣(平成18年9月26日発足)の顔ぶれ

さて、9月20日に行われた自民党総裁選では、全体の66%の票を獲得し、麻生太郎、谷垣禎一両氏に圧勝した安倍氏。第21代自民党総裁選出後の記者会見では、「構造改革の炎を燃やし続け、21世紀にふさわしい国造りについてしっかり歩みを始める」と決意表明を行っています。自民党総裁選は、私たち国民が直接投票できる選挙ではないので例年盛り上がりに欠けるのですが、今回はイメージ先行型の総裁選であったと評されており、政策の具体性には欠ける内容となりました。

しかし、安倍内閣の誕生は、ポスト小泉としての国民人気の高さを指し示した、順当な結果と言えるでしょう。個人的にも、先の総裁候補の中では一番マシな政治家だと思えるので、組閣人事についても特に異論はありません。ただ、安倍氏が掲げる政策には賛成し兼ねる部分も少なくなく、新政権のビジョン「美しい国、日本」とは何なのか、今後の動向を注視する必要があるでしょう。大雑把に言ってしまえば、小泉前政権の延長線上にある安倍政権の方策を全面的に支持することはできませんが、こと安倍首相個人について言えば、小泉前首相に欠けていた国民に対してのより“真摯”な態度、取り組みには期待したいところです。

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