2006年10月13日 (金)

カプコン子会社のクローバースタジオが解散へ

Logo:クローバースタジオ

カプコンの子会社クローバースタジオの解散が決定しました。解散の理由を「グループ全体の選択と集中により、効率的な開発展開を図るため」としています。解散に伴う損失見込額は約4億円。

クローバースタジオは、「ビューティフル ジョー 新たなる希望」「大神」「GOD HAND」など、これまでに計6作品をリリースしましたが、どれも大きなヒットには結び付かず、売り上げは低迷していました。一見すると癖の強い作品が多かった為、ユーザーに敬遠されてしまった部分があったのかもしれません。クローバーのゲームは、一部では「やらなければ面白さが伝わらないゲームばかり」とも評されていたので、ブランド力を持たない新興メーカーが、縮小を続ける市場で生き残るのは難しかったのでしょう。

しかし、今時のゲーム業界にあって、「独創性のあるタイトルを創出することを目的に」設立された志の高い会社である事実は、ファンが見守ってきた“腐心”の数々と、結果生まれたオリジナリティ溢れる“遊び”に表れていました。精鋭部隊と呼ばれたカプコン第4開発部が母体となって独立したクローバースタジオは、気鋭のクリエイター集団として優れたゲームを世に送り出して来ましたが、設立からわずか2年での解散は、道半ばと言わざるを得ません。本当にいいものを作れるメーカーが消えて行くのは、実に残念なことです。

ただ、カプコンそのものが今非常に充実しているので、スタッフには、また本社に戻って頑張って貰いたい。特に、神谷ディレクターには、生みの親として再び「デビルメイクライ」に復帰し、その手腕を奮って頂きたいものです。

リンク:当社子会社の解散および清算に関するお知らせ

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