2006年11月30日 (木)

「オーストリア」が「オーストリー」へ

「オーストリア」紛らわしい?大使館が正式に国名変更

南半球の「オーストラリア」と紛らわしいことで有名なヨーロッパの国「オーストリア」が、日本語表音表記を「オーストリー」に変更するとのこと。オーストリー駐日大使館商務部がホームページにて発表しました。新表記は、過去の文献などを調査して検討し、決定したそうです。

日本ではオーストリアはオーストラリアと常に混同されております。この違いを明確にするため調査を始めたところ、Österreichには以前は別の呼び名があったことが判明致しました。Hungary(現在のハンガリー共和国)がホンガリーと呼ばれていた頃、すなわち19世紀から1945年までの間、Österreichはまさに「オウストリ」と表記されていたのです。今日でも多くの日本人は「オウストリ」をÖsterreichとして認識しております。当時も今日と同様に、国名表記の標準化はありませんでした。

文献を紐解けば、1873年に発行された地理誌「萬國地名往来」にもÖsterreichは「ヲウストリ」と表音表記されております。日本が参加した1874年のウィーン万国博覧会においても、Österreichは「オウストリ」と紹介されております。

そこで、私たちは発音と表記を考慮し長音(ー)を入れ、Österreichの呼称を「オーストリー」と変更することで、オーストラリアとの違いを明確に致します。

オーストリー大使館、及びオーストリー大使館所商務部の表示は現在変更中であり、名刺の表記は既に変更済みです。

より多くのオーストリー及び日本の機関、企業、個人の方にこの新しい表記を使用していただくことにより、「オーストリー」の名が広く速やかに浸透していくことと存じます。

Österreich 日本語表音表記の変更について(PDF)

“「オーストリア」と「オーストラリア」が混同され続けている”という問題には、大使館の皆さんも気を揉んでいた様子。ただ、日本語公式表記が変更される訳ではなく、あくまでも“任意的な「オーストリー」の利用を推奨する運動”との位置付けです。これだけでは微妙にピンと来ませんが、そこは新聞やTV等マスメディアによる後押しがあれば、本格的な普及もそう難しくはないでしょう。

A1リンク - Wikipedia

ちなみに、F1オーストリアGPで使用されていたA1リンクは、改修前はエステルライヒリンク(Österreichring、オステルライヒリンク)と呼ばれていました。現地音に近い表記という意味では、いっそ「エーストライヒ」や「オーストライヒ」でも良かったかもしれません。

リンク:
オーストリアの公式日本語表記変わらず(PDF)
オーストリー大使館商務部

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