2007年02月18日 (日)

「轟轟戦隊ボウケンジャー」最終回

戦隊シリーズ30作記念番組として始まった「轟轟戦隊ボウケンジャー」も最終回。ここぞとばかりの怒濤の力技で押し切ってみせました。ラスボスとなったのは、ガジャ様の最終形態“ガジャドム”。最初の頃は、てっきり大魔王的な存在を呼び出すだけの中堅幹部ポジションだと思っていたので、なかなか新鮮でした。ボウケンジャーも、素顔での名乗りからの変身というお馴染みの流れが決まっていました。

Image:轟轟戦隊ボウケンジャー:Last Task

さて、波に乗り切れないまま一年間の視聴を終えて。プレシャスとは未来へ受け継がれる人類の生きたご都合主義!は毎度のことですが、一時はかなり無茶なインフレ具合が目立っていました。そこで破綻させずにきっちり方向修正する辺りは手慣れたものですが、そうはいっても例年になく突飛で強引な展開が多く、ベースがあっさりとした話だけに粗も目に付きました。まあ結局のところ、序盤の取っ付きにくさが最後まで足を引っ張った形で、個人的にはあまり没入できなかった作品ですが、しかし、流石に落とし所というか、着地点はしっかりしており、脚本、監督を始め、スタッフ&キャストがガップリ四つに組んだ最終回の盛り上がりのお陰で、全体的な作品の印象も随分と良くなったのではないでしょうか。

ただ、スケール感という部分では、世界の危機というよりはもっとローカルな閉じた世界での災害といった感覚で、また、それぞれにバックグラウンドを持つ複数の敵組織が存在することで、個のまとまった巨悪に立ち向かうという構図にはなり得ませんでした。その為、クライマックスに向けた直線的な高揚感に欠け、散漫な印象さえ与えてしまった点は惜しい。とはいえ、ゴードム文明、ジャリュウ一族、ダークシャドウ、クエスターといったネガティブシンジケートの面々はそれはそれで味のある愉快な集団で面白かったし、毎度のガジャ様の言動には笑わせて貰ったし。通年で突き抜けた何かはなかったものの、概ね及第点は与えられる内容だったのではないでしょうか。

とにもかくにも、このLast Task「果て無き冒険魂」は、Task.1「魔神の心臓」辺りの拙さに比べると、お金も手間も惜しまず、かなり丁寧に作られていた印象で、こんな恵まれた最終話を「仮面ライダーカブト」にも……そんな羨望の眼差しを送らずにはいられませんでした。

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轟轟戦隊ボウケンジャー

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