2007年03月08日 (木)

GRAPEVINE「From a smalltown」発売中

Amazon.co.jp:From a smalltown

今年、デビュー10周年を迎えるGRAPEVINE。通算8枚目となるアルバム「From a smalltown」が発売中です。

バンド初のセッションによって誕生したナンバー「FLY」や、限定生産の両A面シングル「指先 / COME ON」など全12曲を収録。彼らの10年間の歩みと、熟練されたスキル、絶妙な呼吸が刻み込まれた作品です。

老練な味を醸し出しつつも、未だに疾走感を失わず、アグレッシブに突き進むGRAPEVINEの“今”が表現された最新作は、セッション形式など新たなアプローチを取り入れつつ、苛立ちや悲しさ、優しさといった様々な感情を、彼らの真骨頂である抽象的かつ内省的な言葉選び、浸透度の高いメロウかつメランコリックな響きに乗せてオーバービューしてみせる内容。回りくどさはなく、全てが直球勝負の、しかし勢いだけに終わらない貫禄のある仕上がりです。荒くれ分はやや控えられ、その分、メロディアスに、よりポップな音像が構築されており、一見して聴き易く親しみ易い1枚。時にナイーブに、時に豪胆に、ありのままの心地良いサウンドを楽しめます。

“UKギター・ロックが色濃く反映された”と評された作風も、今や独自の世界観を展開する孤高の存在となったGRAPEVINE。数多の同期バンドが停滞する中で、低空飛行を続けながらも落下することなく進化を続けた彼らには、底が見えません。現在の日本のロックシーンにおいて、最重要かつ貴重な“ソウルバンド”であるGRAPEVINEは、もっと評価されていいと思います。

と、これだけプッシュしておきながら、当の私はといえば、どうにも生半可な気持ちで耳を傾けては頭と心を掻き乱されてしまいそうで、実はまだ手を出していません。人がWish Listで寝かせている間に、宜しければ是非。

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