2007年03月16日 (金)

アニメ「蒼天の拳」最終回

いよいよ佳境に差し掛かっている「武装錬金」の第24話「キミが死ぬ時が私が死ぬ時」に激しく心を打たれてしまった為、輪を掛けて身が入らなかった最終話です。

1930年代、「魔の国際都市」と呼ばれた上海。

上海を別つ3つの地域、「華界」「フランス租界」「共同租界」。
各々が行政自治権・治外法権を有する租界には、
60カ国以上の民族が雑居し、日々闘争を繰り広げていた。

犯罪が横行する租界で覇を唱える黒社会の権力者達。
中でも忠義を重んじるチンパンと、残酷非道なる紅華会、
2つの秘密結社の利権争いは激烈を極めた。
その果てることなき闘争は、多くの欲望と悲しみを生み出してゆく。

北斗神拳千八百年の歴史上、最も奔放、且つ苛烈と呼ばれた男が今、
黒が黒を喰う魔都・上海の地を踏みしめる。

http://www.souten.tv/

最終話「より良い明日へ」

紅華会残党の凶弾に倒れた光琳。瀕死の光琳に呼びかける拳志郎の叫びに、秀宝の心は揺り動かされる。「生きろ!玉玲の為に!」───光琳、美玉、そして拳志郎との愛と絆が、忘れ得ぬ彼女の記憶の襞を呼び起こそうとしていた───

瀕死の光琳をきっかけに展開された秀宝の記憶探しの旅。美玉の粋なアシストにも助けられ、思い出の場所、思い出の曲で甦る記憶。落とし所が興味深かった最終回は、赤く光る眼光と、舞い散る花弁に彩られて、遂にはファンタジーの領域に。爆死するイタチの陳を尻目に、煌煌と輝く二人の愛の世界は滑稽で、しかし、なんとも煮詰まらない終わり方。構成上、全22話での終了は周知の上で制作されていた筈ですが、何分、詰め込み過ぎの感ありで、消化不良は否めません。まあ、2クールエンドとしては、玉玲が記憶を取り戻すところで区切りを付ける他ないとは思いますが、もう一歩踏み込んで後日談くらいは描いて欲しかった。

「北斗の拳」の過去の物語を描く「蒼天の拳」は、「北斗の拳」からのスピンオフ作品として、基本的な設定を共有する後継作。唯一無二の世界観と、一時代を築いた名作が包有する圧倒的な遺伝子を受け継ぎながら、拙い作画と全体的に極めて粗い作りから、手応えはB級テイスト溢れるものだった「蒼天の拳」。北斗神拳の使用頻度が低い為、豪快なアクションによる爽快感よりは人情話がメインでしたが、とにもかくにも作画の低空飛行が解消されず、まかりならない演出と相まって、制作スタッフの力不足と大人の事情ばかりが際立った作品でした。

正直、これだけの恵まれた素材を用いながら、原作の劣化コピーにしか成り得なかったことが悔やまれる一方で、原哲夫先生もさぞや不憫な思いをしていたのではないでしょうか。「エンジェルハート」にしろ「蒼天の拳」にしろ、バンチ系のアニメ作品には物足りなさばかりが残ります。古典的名作の続編ものが受けないことを嘆く声も聞かれましたが、これは原作が云々ではなく、単にアニメーションとしてのクオリティの問題が大きかったのではないでしょうか。

やれ作画が悪いだとか動きが変だとか、良くも悪くも笑いっぱなしで、紅華会のおバカな幹部連中と部下の珍妙なやり取りにしても、どうにも嫌いになれない脱力系アニメでしたが、客観的に評価すれば、グレードは明らかにCランクの作品でした。山寺宏一の「あたたたたー!」は文句なしに決まっており、キャストの力の入った演技は聴き応えがありましたが、DVDはオススメしません。

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