2007年03月19日 (月)

実写版「スカルマン 闇の序章」放送決定

仮面ライダーの原型となった石ノ森章太郎原作の漫画「スカルマン」が今春アニメ化。大人向けの娯楽作品として注目を集めるアニメ版の放映に先立ち、実写版「スカルマン 闇の序章」の放映が決定しています。主演は鈴木亜美さん、それをサポートするのは「仮面ライダー響鬼」以来、二度目の石ノ森作品への参加となる細川茂樹さん。

スカルマン:細川茂樹、鈴木亜美でドラマに 28年ぶりフジテレビの特撮
ヒロインは鈴木亜美!フジ28年ぶりの特撮ドラマ「スカルマン」

「スカルマン 闇の序章」は、4月28日から放送されるテレビアニメシリーズの「第0話」として企画されたスペシャル番組。フジテレビが制作する特撮ドラマとしては、1979年の「炎の超人メガロマン」以来28年ぶりとなります。

「スカルマン」は、1970年に石ノ森章太郎が「週刊少年マガジン」で発表した100ページの読み切り中編漫画で、ドクロをモチーフにしたダークヒーローが、正義と悪、光と闇、人間と非人間の狭間で葛藤するという物語。逆説的なヒューマニズムを表現したこの作品は「仮面ライダー」の原型になったと言われ、石ノ森章太郎さん自身が晩年まで映像化に情熱を燃やしていたとされます。ドラマ版では、製薬会社に勤めるOL倫子が、恋人の弘志とともに謎の研究をめぐる情報戦に巻き込まれる中、ドクロの仮面をつけた死神スカルマンに遭遇する、というストーリーが展開します。

鬼から骸骨へ───鈴木亜美主演、というのが一寸気に食わないけれど、ヒビキさんが出るならそれでよし。放送時間など詳細は不明ですが、仮にスカルマンの中身がヒビキさんだとすれば、それはそれでちょっとした事件。一人の役者が、二つの石ノ森ヒーローに変身するというのは画期的な出来事です。プレ仮面ライダーにライダー役者の細川茂樹さんとは出来過ぎていますが、それこそ「仮面ライダー響鬼」があったからこその抜擢か。ダークヒーローという設定ですから、明るく頼もしいヒビキさんとはまた違った、苦悩と“悪”を感じさせるキャラクターが見られることでしょう。

全編グリーンバックで撮影されている「スカルマン 闇の序章」は、背景はほぼCG、スカルスーツも実写とCGのミックスで、制作予算は相当なものになるとのこと。前夜祭というには余りある、とされるスタッフを率いて制作されているこの作品には、フジテレビのヒーロー特撮復活に懸ける意気が込められています。ただ、聞けば28年ぶりの特撮ドラマという話で、何故か「美少女仮面ポワトリン」や「有言実行三姉妹シュシュトリアン」といった東映不思議コメディーシリーズは勘定されていない模様ですが、いずれにしても、最近のフジテレビには特撮というイメージがないので新鮮です。石ノ森プロとフジテレビの新たなパートナーシップも興味深いところ。昨今、ちょっとしたプチブームを迎えている石ノ森章太郎作品ですが、今後、どれだけのものが残って行くのでしょうか。

リンク:http://www.skullman.jp/

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