2007年03月27日 (火)

FIAT、新型「Fiat 500」を公開

2004年ジュネーブショーにおけるプロトタイプ「トレピゥーノ」公開から3年、FIATは、スモールカーの代名詞“チンクチェント”の新型となる生産型「Fiat 500」の概要をイタリア本国で発表しました。

新型「フィアット500」ついにヴェールを脱ぐ!
ルパン三世の愛車、新型で登場——新「Fiat 500」イタリアで発表

新型「Fiat 500」は、同社の「Panda」をベースにした3ドアのコンパクトで、サイズは全長3550mm×全幅1650mm×全高1490ミリ、ホイールベース2300mm。エンジンは、1.2リッター8バルブ(69馬力)/ 1.4リッター16バルブ(100馬力)という2種類のガソリンエンジンと、1.3リッター16バルブディーゼルターボ(75馬力)、全3種類のパワートレインユニットをラインアップ。変速機は、5速〜6速のMTギアボックスが組み合わされています。

1957年に発売された「FIAT NUOVA 500」は、イタリア語で"500"を意味する“チンクチェント”の愛称で親しまれたスモールカーの代名詞。1977年に生産が終了して以降、30年以上が経った現在でも、愛好家によって現役で走行しているクルマが多い名車です。新型「Fiat 500」の正式発表及び発売は、丁度50年前に元祖500が発表されたのと同じ日、7月4日にトリノで行われる予定。

Photo:Fiat 500

これは格好良い!エロティックな後姿はいかにもイタリアンですが、特にフロントがお洒落で、昨今印象の薄いイタリア車の中でもかなりのヒット。愛らしい雰囲気はそのままに、初代のキャラクターを踏襲した上でグラスルーフなどの先端のエッセンスを凝縮しており、意欲的。“チンクチェント”の面影は残しつつも全体的なフォルムはより現代的なので、「ルパンの愛車」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、このデザインセンスには脱帽です。また、中身はといえば更に別物となっており、パワフルなエンジンと太い足回りで、差し詰めコンパクトスポーツカーといった仕上がり。名実共に、これからのイタリア小型車の代表はこのクルマになりそうです。デザインこそ存在価値!という意味では完全に趣味のクルマですが、所有欲を満たしつつ実に楽しい気分で乗り回せそうなクルマです。

日本での発売は未定とされていますが、コンパクトカーが持て囃されている国内事情も手伝って、この極東の地でも俄に話題になりそうな気がします。

リンク:
http://www.fiat-auto.co.jp/fiat500/

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