2007年03月29日 (木)

Adobe、「Adobe Creative Suite 3」を発表

米Adobe、「Creative Suite 3」の製品ラインナップを発表

Adobe Systemsは、Adobe Creative Suiteのバージョンアップとなる「Adobe Creative Suite 3」の製品ラインナップを発表しました。「Adobe Creative Suite 3」ファミリーは、

・Adobe Creative Suite 3 Design(Premiumエディション / Standardエディション)
・Adobe Creative Suite 3 Web(Premiumエディション / Standardエディション)
・Adobe Creative Suite 3 Production
・Adobe Creative Suite Master Collection

の6種類のスイートから構成されます。「Adobe Creative Suite 3」は、ライバル関係にあったAdobeと旧Macromedia両社の技術統合の仕上げとなる製品で、同社が「Adobeの25年の歴史で最大の製品リリースであり、クリエイティブ産業のマイルストーンになる」と語る様に、印刷、Web、モバイル、マルチメディアなどあらゆる用途に対応する強力な統合デザイン環境となっています。「Adobe Creative Suite 3」の各アプリケーションは、IntelベースのMacで動作するMac OS X向けに最適化されており、Intel / PowerPCベースのMac、及びWindows Vista / Windows XPをサポートします。

Image:Adobe Creative Suite 3

商品内容や価格については事前のリーク情報と変わらず、まずはアメリカとカナダで先行発売されるとのこと。CS3では、遂に「GoLive」はラインナップから外れることとなり、今後の開発ラインは「Dreamweaver」一本に絞られるようです。

今回のバージョンの大きな特徴は、Adobeの製品ラインと旧Macromediaの製品ラインが結合され、連携機能が強化されたところ。CS3では、特定のタスクやワークフローを想定した統合的な作業環境を構築しており、各アプリケーションが相互に補完し合う密接な連携によって、生産性を高めています。例えば、「Photoshop CS3」と「Dreamweaver CS3」を組み合わせたウェブオーサリングにも期待できるので、価格を除けば、久々にこれは良いなと思える魅力的なソフトウェア群に仕上がっています。

個人的に楽しみなのは、あらゆるクリエイティブな作業の基本となる「Photoshop CS3」と「Illustrator CS3」。Mac OS X過渡期にリリースされた「Photoshop 7」と「Illustrator 10」を使っていると、何よりも辛いのはそのモッサリとしたスピード。CS3では、“サクッと立ち上げてサクッと使える”だけのスピードアップが見込めるので、その為だけにアップグレードしたいとさえ思わせます。機能面では既に完成されているアプリケーションなので、購入動機の比重は、自然とパフォーマンスの向上に置かれることになります。

そんな需要にもあまねく応える今回の製品群は、旧Macromediaを吸収して以降の世間の疑問や不安に対するAdobeからの解答であり、合併という選択が市場にとっても正解だったことを証明するソリューション。両社の合併が発表された当初こそ先行きを憂慮した場面もありましたが、進むべき方向性は間違ってはいなかったということなのでしょう。しかし、何というのか、いくら物欲を刺激されても、勿論、先立つ物がなければ購入出来ませんから、あと何年お預けを食らうかなぁ。

リンク:
http://www.adobe.com/products/creativesuite/

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