2007年04月13日 (金)

東京都知事選、石原慎太郎氏が3選へ

総勢14人が立候補した東京都知事選は、自民、公明両党が支援する現職・石原慎太郎氏(74)が、民主、社民両党の支援を受けた前宮城県知事・浅野史郎氏(59)らを破り、3選を果たしました。投票率は54.51%で、前回の44.94%より約10ポイント上昇。石原慎太郎氏は、午後8時の投票終了と同時に当確が出る大勝で、浅野史郎氏との最終的な得票差はおよそ110万票となりました。

投票に行けなかった私は、今回の選挙に対してあれこれと言える立場にはありません。ただ、逆風に晒された石原氏と、対立軸を提示して無党派層のうねりを起こそうとした浅野史郎氏との接戦が予想されただけに、これだけの得票差をもって石原氏が圧勝した結果には驚きました。しかし、彼の公約や政策、或いは選挙期間中の低姿勢が支持を集めたというよりは、消去法による票の集積がもたらした戦果だったのではないでしょうか。消極的に石原氏を推挙した人が目立ったことからも、ネガティブな性格が伺える都知事選だったと思います。

その破壊的な立ち振る舞いが都知事に相応しいか否かの判断は保留しますが、少なくとも私個人は石原氏のキャラクターには好感が持てず、これまでの実績と手腕はある程度評価しつつも、個々の政策は必ずしも支持出来るものばかりではありません。ましてや、五輪招致なんぞ何をか言わんや、困窮に喘いでいる一都民としては後押し出来る道理がない。しかし、都政の私物化に対する批判、度重なる暴言に対する嫌悪、東京オリンピックへの反対、そういった理由から石原慎太郎にだけは票を入れたくない、という有権者の受け皿が今回の都知事選にはなかった気がします。

今後の石原都政の行く末は世論の誘導にも懸かっていると思いますが、これから先4年の東京都を考えると憂いを禁じ得ません。

リンク:
圧勝 戻った石原節 「反省」一転、自信満々 都知事選
石原氏、低姿勢で逆風かわす 浅野氏に110万票差
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