2007年04月20日 (金)

キオスク衰退中

首都圏のJR駅で、スタンド型売店「キヨスク」の1/3が臨時休業する異常事態が続いているという。原因は、店舗を運営するJR東日本の子会社「東日本キヨスク」が人員整理を進めた結果、販売員を十分に確保できなくなった為。

JR東日本管内で「キヨスク」を運営する同社によれば、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に跨がる約560店舗のうち、現在185店舗が臨時休業中。同社では、採算の取れない店舗の増加に伴って人件費の削減を実施し、2004年からレジの導入などを進め、契約社員やアルバイトへの切り替えを始めました。昨年8月には、正社員の早期退職を募り、今年3月までに販売員だった約400人が退職。今月からは「キヨスク」の店舗から正社員が姿を消しているという。ところが、全店舗を維持する為に必要な500人以上の契約社員が僅かに130人しか集まらず、不足分を補うアルバイトの応募もほとんどなかった為、多くの店舗が人手不足に喘ぎ、休業に追い込まれたとのこと。

引き蘢りが続くと社会情勢にも疎くなりますが、衰退を叫ばれて久しい「キヨスク」は、想像以上にお寒い状況が続いているようです。現在休業中の店舗については、販売員を確保次第再開する方針ですが、現状、休業店再開の目処が立っていないという有り様。「再開までの間は他のキヨスクやコンビニを利用してほしい」としていますが、キヨスクとコンビニではニーズも異なる為、利用者は不便を強いられているのではないでしょうか。

“時代の流れ”として片付けられる側面も確かにあるでしょうが、要するにこれは人件費削減の失敗例。機械化によるコストの削減と効率化は必ずしも間違った方向性ではありませんが、これは現状分析を誤った事例で、無能な正社員が有能な販売員を切り捨ててエラーを生じさせてしまうマトリクスの典型ではないでしょうか。“職人技”とも称されるかつての「キヨスク」販売員の熟練の技は、多能工の最たるもの。不採算には対処する必要がありますが、それが熟練工である販売員を削って安い労働力に替える、というのではあまりにも創造性がない。不定期労働力に頼る必要のない雇用を、派遣やバイトに依存してしまう人事形態はどこか歪です。

従業員を軽視した結果生じた誤算は、顧客の利便性までもを損なったこと。会社運営としてはあまりにもお粗末な顛末です。ただ、JR東日本としては「キヨスク」を早々に潰してでも駅中に注力し、コンビニ事業へと移行したいのかもしれません。となると、減ったというよりは減らしたという印象の方が正しい。

リンク:
首都圏のキヨスク、3分の1が臨時休業…リストラ補充失敗
首都圏のキオスク、3分の1休業——Suica導入の意外な影響

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