2007年05月01日 (火)

「GameSpot Japan」がオープン

海外の著名なゲーム総合情報サイトの一つである「GameSpot」の日本版「GameSpot Japan」がオープンしました。かつてソフトバンク系列で展開されていた同名のゲーム情報サイトとは異なり、基本的に本家と共通化された作りになっています。運営するのはCNET Networks Japan。

GameSpot Japanは、ゲームに特化したコミュニティサービスも備えた情報サイトで、編集者による最新ニュースをはじめ、業界ニュースや関連グッズニュース、海外事情などの記事を提供します。また、ユーザーが自分のページで日記やゲームレビューを書いたり、自身が所有または注目しているゲームの情報を公開したり、友達リストを管理したりするといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)機能も兼ね備えています。

シーネットネットワークスジャパン、「GameSpot Japan」を開設

海外版と同様、単に情報を発信するだけではなく、SNS的な要素も盛り込んだユーザー参加型の総合的なゲーマーコミュニティサイトを目指しています。各ニュースにはトラックバックやソーシャルブックマーク機能などが用意されており、これらの機能を利用したユーザー参加も可能です。対象機種は各家庭用ゲーム機からパソコン、携帯電話向けサービスまでを含み、更に、アーケードゲームやゲーム関連グッズ、イベント情報などのトピックスも広範にカバーするとしており、デジタル系ゲーム全般に渡る総合的な情報を提供していく予定です。

ここまで全面的にユーザー参加型を打ち出したゲーム情報サイトは、従来、日本では見られなかった気がします。また、テキストデータだけではなく、各種の画像や動画、プロモーション動画のダウンロードまでもを完備しており、国内向けのそれとしては画期的な趣向が用いられています。これまで日本のメディアと海外のメディアでは、画像や動画などの配信サービスを筆頭に、新作ゲームの情報量に圧倒的な差がありました。そういった欧米のマスコミとのギャップなり隔たりなりを「GameSpot Japan」が補填し、あわよくば打破してくれることを期待せずにはいられません。

加えて、「GameSpot」の特徴的なコンテンツといえば、圧倒的な本数を誇るレビューが挙げられます。エンターブレイン主導の閉鎖的な日本のメディアとは異なり、メーカーの太鼓持ち的な馴れ合いが排除された論壇では、駄作は容赦なく切り捨てられ、時に辛辣な評価さえ下ることが日常的です。ユーザー意識に近しいという意味での公平性が大きな魅力と言えるでしょう。ただ、「GameSpot Japan」そのものは、国内向けにカスタマイズされた内容で運営され、海外版からは完全に独立しています。日本でのゲームニュース配信に対して風穴を開けることが期待される一方で、ファミ通独裁によるメディア構造にNo!を突き付けられるのか、或いは飲み込まれ腐ってしまうのか、その動向が注目されています。

オープン仕立てということで、まだまだ情報量は不足しており、記述に関して適当な部分も散見出来ますが、ざっと見た限りではかなり気合いの入った作りになっており、好感が持てます。独自記事の魅力の乏しさは如何ともし難いところですが、「GameSpot Japan」に期待されるのは速報性ではなく独自性だと思うので、個人的には海外版の翻訳記事による足固めもやぶさかではありません。IT業界のスポーツ新聞とも呼ばれ、良くも悪くも3流処であると揶揄される「CNET Japan」が運営元であることについては、正確で質の高いコンテンツを提供出来るのか、といった点で不安もあるのですが、その胡散臭さが即ち、型にハマらない面白さという意味では、既存の大手サイトの報道とはまた違った見方が出来るのではないでしょうか。「GameSpot Japan」に対しては、読者にとってメリットのない報道規制に縛られることのない、自由な芸風が所望されています。果たして、日本のゲームマスコミの存在意義を問う意味でも、本家の運営方針の貫徹を願いたいものです。

リンク:http://japan.gamespot.com/

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