2007年05月14日 (月)

Movable Type 3 をアップデートしました

やっとこさMovable Typeのアップデートが完了しました。バージョンは3.2-ja-2から3.35へ。これまでアップデート絡みのトラブルを数多く見聞しているだけに、初体験は戦々恐々ものでしたが、思いの外あっさりと終了してくれたお陰で、辛労を煩うことなく落着。とりあえず問題なく動作している様子なので、この投稿は最終的なテストエントリも兼ねています。


ということで、アップグレード手順をメモ書き。
基本的には、インストール時に行った作業をなぞる形になります。

0. ブログをバックアップ

FTPクライアントでサーバ上のデータを丸ごとローカルにダウンロードして保存します。また、メインメニューのユーティリティ「読み込み / 書き出し」から、「エントリーの書き出し」で投稿を保存します。

1. Movable Type 3.3の個人ライセンスをダウンロード

ECバイヤーズのサイトから、ユーザー登録をした後にMT 3.3をダウンロードします。

2. mt-config.cgiを設定

ダウンロードしたファイルを解凍。

mt-config.cgi-originalをmt-config.cgiにリネームし、CGIパスなど各項目を設定します。内容が大幅に簡素化されていますが、従来のmt-config.cgiとは互換性がある為、MT 3.2のものをそのまま使用しても問題なく動作します。「O.Z.K.」では、MT 3.3のmt-config.cgiに、MT 3.2のmt-config.cgiからコメントアウトされた項目を全て移植しました。その際、MT 3.3のmt-config.cgiには4種類のDB項目が記述されているので、自分の使用するDB以外の不要な項目は全て削除します。

なお、MT 3.2ではコメントアウトされていたStaticWebPathがMT 3.3ではコメントアウトされていないので、頭に#をつけてコメントアウトしておきます。その他、カスタマイズを施した各ファイルの記述も移植しておきます。

3. ファイルをアップロード

Movable Typeをインストールしているディレクトリに上書きします。アップロードが完了したら、CGIファイルのパーミッションを設定します。

4. mt.cgiにアクセス。

mt.cgiにアクセスすると、自動的にアップデートが開始されます。無事に完了したら、MTディレクトリからmt-check.cgi、mt-upgrade.cgi、mt-db2sql.cgi、mt-testbg.cgi、mt-wizard.cgiなどを削除。

5. ブログをリビルド

管理画面にログインし、ブログを再構築するとバージョン表記が3.35に変わります。これでアップグレード作業は完了です。


なお、アップグレードに合わせて、不要なプラグインを整理しました。

1. MTBlogPingCount タグに合わせて

公開済みの総トラックバック数を表示します。迷惑トラックバック・未公開トラックバックは含まれません。複数のブログを運用している場合、他ブログのトラックバック数は表示しません。

総トラックバック数を表示するプラグイン「MTBlogPings」を削除。

ホームディレクトリ/plugins/pings.pl

2. MTCategoryPrevious / MTCategoryNext タグに合わせて

現在のカテゴリーの前 / 次のカテゴリーの内容を表示するためのコンテナ・タグです。このタグの中の<MTCategoryLabel>では、前 / 次のカテゴリーのタイトルを表示します。このタグを利用することでカテゴリー・アーカイブに前 / 次カテゴリーのリンクを表示することができます。

前後のカテゴリーリンクを表示するプラグイン「Supplemental Category Tags」を削除。

ホームディレクトリ/plugins/catx.pl
ホームディレクトリ/extlib/bradchoate/catx.pm

また、カスタマイズを施したファイルに関しては、該当部分の記述を適当に移植しています。

1. コメント欄のスパム対策用のチェックボックスを有効にする為の確認用スクリプト

/MT/lib/MT/App/Comments.pm

Comments.pmの260行目辺りに挿入。

if (!$q->param('spamprotect')) { 
return $app->handle_error($app->translate("Please check the 'Spam Protection' checkbox.")); 
}

2. 画像のポップアップウインドウに対して、スクロールバー、リサイズを有効にする為の記述

/MT/lib/MT/App/CMS.pm

CMS.pmの4800行目辺りに挿入。

}
$width += 20; 
$height += 20; 
my $link = $thumb ? qq(<img src="$thumb" width="$thumb_width" height="$thumb_height" alt="" />) : q{<MT_TRANS phrase="View image">}; 
return $app->translate_templatized(<<HTML); 
<a href="$url" title="window.open('$url','popup','width=$width,height=$height,scrollbars=yes,resizable=yes,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false">$link</a>

毎度お世話になっている小粋空間さんでは、Movable Type 3.3対応のテンプレートがアップデートされています。現時点で「O.Z.K.」の各テンプレートはMT 3.2のままなので、そちらを参考にしながら追々手を加えていく予定です。なお、検索テンプレートは大幅に刷新されている為、全面的に差し替える必要がありました。内容がイマイチ把握し切れなかったので、暫定版を宛てがって対処しています。

小粋空間:
Movable Type 3.3 テンプレート(XHTML 1.0 Strict)

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