2007年05月27日 (日)

小売店初、ビックカメラが「AED」の店頭販売開始

ビックカメラは東京・有楽町店にて、心肺停止状態の人に電気ショックを与えて蘇生させる救命装置「自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator / AED)」の販売を開始しました。

ビックカメラで「AED」発売 小売店で初

小売店で「AED」を販売するのは業界初とのこと。販売・設置店舗は順次拡大する予定で、一般人も手軽に購入できるようにすることで、「AED」の普及を促すとしています。

販売するのは

・フィリップスエレクトロニクスジャパン製「ハートスタートHS1」
                           ......428,000円
・日本光電工業製「カルジオライフAED-9231」
                           ......388,000円

の2製品。

「AED」は、心臓突然死状態から生命を救う装置。心臓に電気ショックを与え、再び心臓を正常な状態に戻すことを目的としています。国内では、医師、看護師、救急救命士だけに使用が認められていましたが、2004年7月からは一般人でも医師の処方箋なしに購入し、使用することが可能となりました。専門知識を必要とせず、誰でも簡単に操作することが出来ます。

これまでも購入に特に条件などはなく普通に買うことが出来ましたが、大手家電量販店が初めて店頭小売りを開始する、という点がミソです。公共施設を中心に設置が進んでいる「AED」は、企業の事業所などでも導入の動きが広がっているとのことで、人の集まる場所により気軽に設置出来るようになることで、普及が促進されることになるのでしょうか。なかなか興味深いトピックですが、まだまだ個人が購入するには高価なので、一家に一台、自宅に常備というレベルにまで行き渡るには時間が掛かりそうです。これが10万円を切ってくれれば、例えば車載などの用途で一気に浸透することも可能でしょう。

救急時には包括的な救命処置が必要となるので、自分一人が孤立した状況で人工呼吸や心臓マッサージなどの対処を試みるのは一寸難しいかもしれませんが、近場に「AED」がありさえすれば気の持ちようも違ってきます。しかし、電気ショックの最中に患者に触れると危険であるのと同様に、健康体の人に悪戯で貼付して万が一作動した場合には死亡する危険性もあるので、「AED」は決して冗談で使用することがあってはならず、乱用は厳禁です。とはいえ、こういったものは敷居が下がれば下がっただけ悪用する輩も現れたりしそうなので、まあなんとも心配の種ではあります。

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ビックカメラ有楽町店にて「自動体外式除細動器(AED)」販売開始!

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