2007年06月05日 (火)

俳優の石立鉄男さんが死去

また一人、昭和の名優が逝く。

俳優の石立鉄男さん死去 コミカルで人情味あふれる役
石立鉄男さん悲しき晩年…役柄に恵まれず

俳優の石立鉄男さんが1日、急性動脈瘤のため静岡県熱海市内の病院で死去しました。享年64歳。

神奈川県横須賀市生まれ。高校卒業後、俳優座養成所に入り1963年デビュー。文学座座員を経て、70年の「おくさまは18歳」で一躍スターとなり、「チー坊」の台詞で知られる72年の「パパと呼ばないで」では子役の杉田かおるさんとのコンビが話題を集めました。幅広い役柄をこなし、テレビ、映画、舞台などで活躍。独特の口調とアフロヘアをトレードマークとし、コミカルで人情味あふれる役柄で親しまれました。

哀愁を感じさせる軽妙さとシリアスさを兼ね備え、幅広い役柄をこなす実力派の役者であった石立鉄男。豪快な人柄でも知られていましたが、全盛期のイメージからすると、昨今は急激に老け込んでいた印象がありました。

私などは、石立鉄男の代名詞であるホーム・コメディ・シリーズには疎い世代で、何といっても土曜ワイド劇場「三毛猫ホームズ」シリーズの再放送が馴染み深い。あのファンキーなアフロヘアは、子供心にカルチャーショックだったのを覚えています。

ただ、仕事への意欲に反して役柄に恵まれず、寂しい晩年を送っていたと言われる彼の役者人生。思い出されるのは栄華を極めた時代のはつらつとした面影ばかりで、最近の姿が思い浮かぶことはありません。それでも、晩節に至ってもなお変わらず前向きに生きていたことが伺えるだけに、早世が惜しまれます。テレビドラマを見るのが楽しかった時代、昭和の時代がいよいよ遠くなります。追悼にわかめラーメンでも食べるかなぁ。

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