2007年06月21日 (木)

「YouTube 日本語版」公開

人気の動画投稿サイト「YouTube」が、6月19日付で各国語版のサービスを開始しました。日本語を含む多国語インターフェースに対応しており、日本語版では、メニューの他、ヘルプや利用規約なども全て日本語化されています。また、今回の各国語版サービスの開始に当たり、「YouTube」では数多くの大手コンテンツパートナーと新たに契約を締結しており、日本語版ではディレクター動画としてスカイパーフェクTV!が動画を提供しています。

http://jp.youtube.com/

システム的には既に日本語が通っていた「YouTube」ですが、遂に日本語インターフェースが用意されたことで、人気に拍車が掛かりそうです。日本からのトラフィックを隔離する目的も多分にありそうですが、今回のローカライズは黒船の襲来でもあり、日本語対応を売りにしていた国内の動画投稿サイトにとっては大きな脅威となるでしょう。

個人的には「ニコニコ動画」のアカウントを取得してからというもの、「YouTube」からはすっかり疎遠になっていましたが、インターフェースが日本語化されただけでも受ける印象はまるで異なり、これが随分と親しみ易くなっています。ただ、「検索」や「おすすめ動画」などでは、日本語タイトルのものが優先的に表示されているようです。英語が苦手なユーザーとの距離が近付いた一方で、ランキングまでもが言語ごとに隔絶されているので、世界で人気のある動画が一堂に会するという分かり易さと、ワールドワイドに箱庭的な「YouTube」ならではの魅力は薄らいでしまいました。これでは、面白そうな動画を探す手間が増えるだけなので、ランキングだけでもインターナショナル版を用意するなど、サービスの共通化を再考願いたいものです。

今後は、各国語版ごとにフィルタリングサービスなども用意されそうですが、それ以上に確定的なのは著作権関係のより強力なフォローアップでしょう。取り締まる側は、明示的に監視範囲を限定することが可能になるので、規制強化は既定路線と見て間違いありません。

ARCHIVES

  • Browse All Archives [1745] »

RECENT ENTRIES