Movable Type メモランダム Background Rebuilder
Posted by ramhorn05j
MovableType プラグイン「Background Rebuilder」を試験的に導入してみました。
Junnama Online: MovableType Background Rebuilder Plugin.
「Background Rebuilder」は、Movable Typeのリビルドをバックグラウンドで実行するという、他ではあまり見掛けないタイプのプラグインです。6月28日現在の最新版は1.0RC2。「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示-非営利-継承 2.5)」を採用しています。
インストールは、ダウンロードして解凍したフォルダをそっくりそのまま
MTルート / plugins / BackgroundRebuild
の要領でpluginsディレクトリにアップロードし、
MTルート / plugins / BackgroundRebuild / BackgroundRebuild.cgi
の1行目のPerlパスを適時書き換え、パーミッションを設定すれば完了です。以下、Movable Typeの「メイン・メニュー > プラグイン > Background Rebuilder > 設定を表示」でプラグインの設定が行えます。
- 1)再構築の実行結果を取得する
- このチェックを入れない場合、再構築の実行結果を表示しない。
- 2)E-mailによる通知
- 再構築の完了結果をE-Mailで受け取る場合にチェック。
- 3)E-mailアドレス
- 再構築の完了結果を受け取るE-Mailアドレスを指定。
- 4)実行結果の取得開始(ミリ秒)
- 再構築の実行結果を取得するプログラムをページ表示後何秒で開始するかを数字で指定。デフォルト値は3000(3秒)。
- 5)実行結果の取得間隔(ミリ秒)
- 再構築の実行結果を取得するプログラムを何ミリ秒単位で実行するかを数字で設定。デフォルト値は1000(1秒)。
この場合、1秒おきに BackgroundRebuild.cgi へアクセスし、実行結果の取得を試みます。 - 6)実行結果の取得回数
- 再構築の実行結果を取得するプログラムの実行回数を指定。デフォルト値は180回。
実行結果の取得間隔が「3000」で実行結果の取得間隔が「1000」の場合、ページ表示後3秒後から1秒おきにMAX3分まで再構築実行結果の取得を試みます。
実行結果を正常に取得できた場合は処理を終了します。 - 7)「すべてを再構築」時の実行待ち秒
- 「すべてのブログを再構築」ボタンをクリックした時、プログラムはブログ単位で順番に再構築プロセスを走らせますが、次のブログの再構築プロセスを走らせる前に待ち時間(秒)を設定できます。デフォルト値は0秒。
インストール後、ユーティリティから「サイトの再構築」を開くと、下段に「バックグラウンド再構築」のボタンが新しく追加されているので、プルダウンメニューで再構築する範囲を指定し、実行しましょう。
Movable Typeでは、「サイトの再構築」を実行すると全ての活動がリビルドのプロセスに奪われてしまいますが、このプラグインを利用すれば、再構築の作業をバックグラウンドで行う事によって、リビルドが終るまでウインドウを開いたまま待機する必要がなくなります。タイムアウトの心配がないのも嬉しいポイントです。画面変遷がない分、動作の進捗状況を把握するのは難しいですが、その代わりプロセスの終了時には再構築結果のフィードバックを返してくれるので、スムーズに作業を消化することが出来ます。
実際のところ、「O.Z.K.」においてはSQLite+PHPモジュール化の組み合わせは強力で、総エントリー数が700程度の拙ブログでは、現状、特に再構築周りに問題はありませんでした。最近は、カレンダーモジュールの不具合から日付アーカイブの生成を停止したのでリビルドに要する時間は更に短縮されており、逼迫した必要性は感じなかったのですが、ちょっとした作業の最中で「サイトの再構築」を繰り返していると、やはり不便に感じることも少なからずあります。
再構築のプロセスを外部のプラグインに託し実行するというのは、素人感覚では動作の確実性を判断することが出来ない分、空恐ろしいものがありましたが、それでも静的生成の宿命でもある再構築周りに柔軟性を持たせてくれるプラグインというのは、将来性を拡張するという意味でも魅力があります。リビルドの手続きを気にする必要がないというエクスペリエンスは目から鱗の快適性を提供してくれるもので、これが思いの外重宝します。今のところ目立ったバグなどもない様子なので、しばらくはこれで様子を見るつもりです。